虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

戯れ言

更新され続ける世界で5年

生きるとはなにか。 それは「更新」する営みを続けることである。 1年経つと人間は細胞的には完全な別人なのだという。食べるという行為を通じて人は常に細胞を入れ替えて生きている。だから、今日のあなたと明日のあなたは、外見上大変よく似た別のモノに…

殺意しかない話。

メロスは激怒した。 と、いう書き出しが何故鮮烈かと言えば、普段怒らない男が怒るからである、真の怒り、というものはそうそう怒るものではなく、こころを一瞬で憎悪の心が包む。 「殺意」。まさか、あたくしの心に本物の殺意を呼び起こすとは。おそるべし…

江戸川番外地9周年。

拙blog「虚馬ダイアリー」は一応、「江戸川番外地」というHPの1コンテンツ、ということになっておりますが。 その江戸川番外地、10月1日をもって、9周年という節目を迎えることになりました。 1999年に就職が決まって手持ち無沙汰になった折に、きまぐ…

上半期の総括というか

盛大に愚痴る。はき出す。覚悟しろよ。 俺自身、自分は変わっていない、と自負している。俺は稚拙だろうがなんだろうが、いつだって、映画感想を本気で書いてきた。 いろいろ考えるんだけれども。俺はね。映画を軽々しくゴミ扱いするようなサイトにはしたく…

2.5次元の住人

「無限の住人」の21巻を買いまして。いよいよ、最終章に入るってんで、キャラクターのドラマを掘り下げにかかっていて、なかなか楽しい。ひたすら陰惨な展開が続いた不死解明編とは違い、すべてに決着がつく、という感じでいきいきとキャラが動き回っている…

ぼく知ってんで。こういうときはわらうんや。

・てなわけで。 あー、6月は新作ラッシュだってのにテンションが上がらない。今年のへこみ具合は異常。俺の。 まあ、人生そのものへの愚痴は割愛するとして(長くなるから)。 映画感想にしてもそうだけど、やはり信頼を失う瞬間、というのかな。俺が「飽き…

物語のなかの「人生」

「じゃあもっとデカくいこうよ」「君の人生を賭けてみないかい?」(柴田ヨクサル「ハチワンダイバー」より) 人生を賭けるということはどういうことだろう。真剣に向き合うとは何か。真剣とは。 それは生命だけでは足りない。もっともっと大きなものを賭け…

よつばと明日の世界。

神保町へ行ったので「よつばと!」6巻の早売りを買った。読む。面白い。 この漫画の面白いところは、主人公のよつばちゃんから見た世界と、世界(もしくは大人)からみたよつばちゃんの世界のズレを楽しめるところだと思う。よつばちゃんは知らないことがい…

感想書こうぜ!

久しぶりにダラダラ書かせていただく。いつもそーじゃん、とか言わない。駄文だから読みたくない方はスルーだ。だから、いつもそーじゃんt(略) 年末である。師走である。あと映画何本見れるかな。そして感想書けるかな。しかしねー、映画感想はここんとこ…

映画は、家に帰るまでが映画です。

映画感想を続けて7年くらいになるわけですが。いまだにですね、俺、はしごというのが苦手なんです。映画の。1日に4本見る、とかいうアレです。やっても2本くらいなんですよ。そこが限界ですよ、俺。つーか、良くできるな、と。 今年はもう既に120本くら…

または私は如何にして心配するのを止めて「水女(レディ・イン・ザ・ウォーター)」を愛するようになったか

私にはこの映画を楽しむ「技術」がない。 どこで聞いたか忘れた、伝聞の話であるが、かつて故・淀川長治先生はどうしても楽しめなかった作品について、こう言ったと聞いたことがある。真偽にほどはしらないが、淀川先生らしいと思ったし、この「楽しむ技術」…

「紺野真琴」の快感原則

「レディ・イン・ザ・ウォーター」の感想・・・は、先の心配どおり長くなりすぎて要領を得なくなったので一旦捨てました。ごめんなさい。必ず書きます。 でまあ、ぜんぜん関係ない話になるんですけれども。そんな俺が最近「うお!」と思ったCMがあるんです。…

「べしゃり暮らし」第2部があるなら

(ジャンプについての話。某掲示板の赤マルジャンプに関する文章を手直しして転載。) フライング購入が当たり前だった私が、ついにジャンプを買わない週が出始めるほどに、ジャンプ熱が冷めてきてます。新連載なんて目を通してすらいません。「ネウロ」と「…

「宮崎駿二世」などいない。「宮崎吾朗」がいるだけだ。

「ゲド戦記」が不評らしい。という話が出たのはいつごろだったか。「時をかける少女」の公開後だったような気がする。初号試写が7月のはじめ。てことは、まあ、それ以降ということになるか。その辺の推移にはあまり興味がないので詳しくは触れない。 ただ、…

フィクションを粗末にするやつなんか大嫌いだ。

ジブリ継承の正当性が問われはじめた? 宮崎吾朗「ゲド戦記」に巻き起こる暗雲 http://d.hatena.ne.jp/otokinoki/20060717/1153108035 この記事である。正直キレかけている。おれは「ゲド戦記」を見ていない。で、見ていないから何もいえねえし、出来次第では…

試写からのメッセージ

先日「時をかける少女」のブロガー試写なるものが行われたらしい。映画系ブロガーの方をわざわざ集めて、口コミを狙う、草の根から話題を広げていこうという、大変いい企画。 俺は試写会というもの自体は嫌いじゃないが、どうも、タダで見させていただくと、…

「当たり前が贅沢」と「贅沢が当たり前」はちがう

「よつばと!」5巻を買った。 相変わらずなんで面白いのか、容易に説明がつかないマンガである。萌え要素がないわけじゃないのだが、現実にあっても決しておかしくない物語のさじ加減が絶妙。あずま氏が映像化をことごとく断ってるのがなんでかはよく分かる…

ハードディスクを捨てよ。映画館に行こう。

※あらかじめ申し上げておきますが、このエントリは妄想全開の文章です。多少の電波と一部の人を不快にさせかねない暴論が混じっていることをご承知頂いて、広い心でお読みください。'(あと写真と本文は一切関係ありません) オタクこそ映画館に行くべきなの…

映画は人を変えなくてもいいんじゃねっかな。

http://d.hatena.ne.jp/screammachine/20060228#p4 丁寧な反論・・・じゃなくて反証をしていただいたので、まあ、つらつらと。 だからその意思をかたち作るのは何か?と問うておるのだ。脳は得た情報をもとに思考を組み立てて意思を選択する。望もうとしなく…

映画は人を変えなくてもいい。

絶叫機械+絶望中止-「エンタテインメント」は免罪符ではない。 http://d.hatena.ne.jp/screammachine/20060227#p1 要約:映画は娯楽であるべきだ。しかし、政治的テーマを扱った映画の場合は、そのテーマを含めた思想そのものが娯楽の対象である。よって、…

汝、映画の敵となるなかれ。

ほんというと、「美しき野獣」のレビューを書こうかどうか迷っていた。のである。だが、「破壊屋」さんの掲示板で教えてもらったyahoo掲示板での惨状が、今回のレビューの燃料になっている http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail?ty=mv&id=323806 久々に、…

物語至上主義者としての「脱オタク流」

さて。 オタクという概念が去年から今年にかけて、大きくクローズアップされた。それはあくまでもかなり狭い意味でのオタクを拡大解釈して、メディアはオタクという記号を映しだしたとも言えるか。 しかし、オタクとはもっと広く、深い海ではなかったか。 私…

「キング・コング」は想定外を見せたか

みんな「キングコング」を褒めている。しかも、絶賛が圧倒的に多い。俺はそれを「キングコング」絶賛包囲網と呼ぶ。被害妄想であるのは承知している。非モテ男がクリスマスに感じる、恋愛資本主義、という言葉に近い。 狂気に似ているのだ。俺が映画に求める…

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受け手主義。

捕れないボールがあるものか。構えたミットが受け止める。 (テレビアニメ「ドカベン」主題歌『がんばれドカベン』より) 俺は自分語りをあまりしないし、好きではない。でも、このサイトの方針を明確にするために、そのわがままにしばしおつき合い頂きたい…

喜劇としてのスクールランブル

アニメ版「スクールランブル」の最終回を見た。原作の決着が付いていない以上、安易な決着は付けられないということで、続編への含みを持たせたまま、「とりあえず終わり」と言った風であった。「2」も内々に決定しているようだし、楽しみに待ちたい。 さて…

ほんの話。

しろはたの本田透さんの「電波男」購入しました。 購入したのは日頃楽しませてもらってる餞別みたいなもんですが。で、読みました。 恋愛至上主義社会におけるオタク、というテーマの本としてはそこそこ面白かったですが、要は「オタクによるオタクの為の自…

プラネテス感想を終えて。

※プラネテス感想のみごらんになりたい方はこちらへ。 最終話です。 一通り見て、やっぱり涙出てきちゃって。何度も見てるはずなのに、エピローグあたりでボロボロで。 しかし…濃い最終回ですな。ここまで濃い必要があるんか?というくらいで。 メモを書き始…

映画秘宝が選んだ「お願いしたい女性」

21日発売の映画秘宝を読んでいて思わず吹いた。 ・2004年映画秘宝が選ぶベスト&トホホ映画 2004年ライターズ・ベスト・ガール 1位 シエナ・ギロリー(「バイオハザードII/アポカリプス」ジル・バレンタイン役) ゲームキャラのコスプレじゃん。 2位 長澤…

秋月りすへの恋文

昔から決して変わらない人がいるとほっとするのはなぜだろう。 モーニング増刊「OL進化論7」というものを買ってしまう。昔、下手の横好きでノートに4コマを書きためるという趣味があった俺にとって(ペン入れもしないので、よほど親しい人でないとみせなか…