虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

殺意しかない話。

toshi202009-05-28




 メロスは激怒した。


 と、いう書き出しが何故鮮烈かと言えば、普段怒らない男が怒るからである、真の怒り、というものはそうそう怒るものではなく、こころを一瞬で憎悪の心が包む。
 「殺意」。まさか、あたくしの心に本物の殺意を呼び起こすとは。おそるべしである。



痛いニュース(ノ∀`):こち亀がTVドラマ化決定 主演(両さん役)は香取慎吾
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1267826.html


 殺す。なんの比喩でもなく、この言葉が出てきた。関係者の馬鹿どもは何処だ!!鏖にしてやんよ。


 小学生時代から、あたくしは他の人気漫画には目もくれず、こち亀ばかり読んでいた。こち亀全巻を手に入れるために、中古本屋めぐりは私の生活に組み込まれていった。江戸川区の古本屋チェーンの「かんたんむ」を全店回り、愛国学園近くのボロボロの古本屋とか、駅前にないようなすっげえ小さい古本屋を探して迷ったり、江戸川区のあらゆる中古本屋をめぐり、葛飾区や市川市にチャリひとつで遠征し(つーかこち亀買うために亀有行ってたもんね)、こち亀の足りない巻を手に入れるためになけなしの小遣いをはたいて、買っていた。あの頃のこち亀は、もうボロボロな姿でまだある。もうブック・オフにも卸せない位ボロボロだ。しかし、それが俺にとっては宝だ。
 あの時代、俺にとって、手塚治虫藤子不二雄宮崎駿か同等、それ以上に俺にとって「秋本治」は尊敬すべき巨人だった。
 それほどまでに神がかり的に面白い漫画「だった」こち亀をリアルタイムで読み続けてきた。120巻を越えたころから買わなくなり、内容が摩耗し、そのことに怒りながらも、ジャンプを買ったらとりあえず必ず目を通す。そして、とりあえず「ほっと」する。
 
 現在のこち亀は昔のこち亀の、あのぎらぎらとした漫画力にはかなわない。そんなことはわかってる。だけど、それでも、「こち亀」というギャグ漫画を存在させ続ける秋本治先生はいまだに尊敬すべき巨人には変わりなく、「情熱大陸」でギャグ漫画作りに静かに淡々と挑む姿は、余人には代え難い存在であることを再認識するには十分で、この営為を、俺が生まれて間もない頃から続けている秋本治はやはり巨人であると思う。


 その営為の報いがこれか?本当に、本当にそう思うのか?


 「こちら葛飾区亀有公園前派出所」がもしも実写化されるならば、俺は初期の、平気で道を聞いてきた通行人に拳銃ぶっぱなしていたころの、警察署の危険人物だった頃の、あの頃の両津がいい。みんなに愛されておらず、真の意味での問題児。それを演じられるキャストにしてほしい。秋本治先生を若返らせるつもりで攻めてみせて欲しいですよ。



 個人的キャスト。


内野聖陽(両津)

「臨場」を見ていて、渋いさぼりっぷりと、「ゴンゾウ」など狂気をはらんだ人間も演じられ、人情モノに耐えうる演技力がある。住民を無視してみっともなく競馬にラジオに食いつく演技が嘘くさくならない役者、という資質があると思う。


川原和久(戸塚)

ヤクザ顔負けの顔と、「裏相棒」で開花させたコメディセンスを買って。


藤木直人(中川)

夜光の階段」に主演してるイケメンだから(テレ朝ドラマばっかだな。)


綾瀬はるか(麗子)

せっかくのおっぱいをもっと見せるべき。


部長は・・・地井武雄にでも(テレ朝づくしか)


日暮

ノーコメントで。


寺井

兄から世襲