2022年に見て「良かったな」と思った映画から10本を選んでみる。
みなさま、どうも。ご無沙汰をしております。
もうすっかり「Twitterで映画感想を書く人」になりつつありますが、今も映画を見続ける事が出来ています。ありがたい事です。
毎年毎年、驚くべき出来事、悲しい出来事が続く時代にいて、それでも物語は、映画は時に時代の影響を受けて、時に時代を超越しながら生まれ続けている事が、暗い時代の道標であるような、そんな気もしているのです。
というわけで、自分が出会った映画の中から、「良かったな」という映画を10本選ばせてもらいました。「あれがない」「これもない」という方もいらっしゃるでしょうが、ご容赦いただいて、しばしおつきあいくださいませ。
10位「ユンヒへ」
「ユンヒへ」。すごくよかった。韓国の地方都市で高校生の娘と暮らすユンヒの元に、20年前別れた小樽に住む初恋の女(ひと)から届いた一通の手紙。それがきっかけで始まる、娘との小樽への旅。止まっていた時がゆっくりと動き出す、同性愛者の中年女性の人生の再生を真正面から描くラブストーリー。 pic.twitter.com/Aa5x5PJddi
— 窓の外 (@madosoto) 2022年1月11日
<選考理由>
長くずっと「自分」を押し込め殺して生きてきた韓国の主婦が、「初恋の女(ひと)」からの手紙をきっかけとした小樽への旅を通して自分を取り戻す。そのなんとも言えぬ社会の残酷さと、その過去を優しく新たな記憶で覆っていくように、未来へと歩く勇気を手に入れる。そんな物語にしみじみと涙してしまったのでした。
9位「NOPE」
「NOPE」IMAX。めっちゃ面白かった。映画黎明期の「馬と騎手の連続写真」の「騎手役(知られざる映画スター)の子孫」を自認する兄妹。父の不慮の死で若くして牧場経営することになった兄のOJはある夜、空に「巨大な何か」を目撃し、妹と共に対峙する事になる。映画的に敵を「SHOOT」する西部劇。傑作。 pic.twitter.com/2E3JoNxuwN
— 窓の外 (@madosoto) 2022年9月5日
<選考理由>
ジョーダン・ピール監督の新作は、ジャンルとしてはSFスリラーという事になるんだろうけど、映画の原初的衝動である「撮る」事が「敵と戦う事」と同期してくる展開、最高です。大好きな映画です。
8位「神々の山嶺」
「神々の山嶺」。素晴らしい。登山家ジョージ・マロリーの遺品のカメラの行方を起点とし、山に人生を囚われ続ける男と、彼の行方を追い、やがてその人生に魅せられていく男。2人の邂逅とその顛末を描いた傑作の完全アニメ映画化。そのクオリティに終始息を呑む。映画館という空間でこそ見るべきだ。 pic.twitter.com/KI04cOVvcb
— 窓の外 (@madosoto) 2022年7月10日
<選考理由>
夢枕獏の小説を谷口ジローが漫画化したコミックを下敷きにフランスでアニメ映画した作品で、日本描写に多少の瑕瑾はあるものの、とにかく丁寧にアニメーションとして落とし込み、登山家という「山に囚われた人々」の魂に、多少なりとも触れることが出来る追体験映画。映画館で見れて良かったです。
7位「こちらあみ子」
「こちらあみ子」。大沢一菜ちゃんがすごい。本当に「田中あみ子」という「生物」がスクリーンの向こう側にいる感じと、その無垢故に時に残酷で容赦ない彼女の振る舞いに振り回される周囲の人々の気持ちも痛いほどわかってしまう。彼女の存在こそが、このなんとも切ない結末を引き受けるところが白眉。 pic.twitter.com/RSVdujpEUU
— 窓の外 (@madosoto) 2022年7月27日
<選考理由>
ずっと長いトゲのように心に刺さり続けてる映画。多分僕らが子供の頃、多かれ少なかれ持っていた無邪気であるが故の残酷さをヒロイン「あみ子」が体現しているからで、だからこそ彼女を演じた大沢一菜さんの演技がこの映画の結末の、その全てを引き受けるほどの大きな器でもある映画だと思うのです。
6位「キングメーカー」
「キングメーカー」。1960年代。薬剤師ソ・チャンデは、理念は良いが選挙に勝てない政治家キム・ウンボムに直訴。彼はウンボムの影の存在として暗躍し、狡知に長けた選挙戦を展開。やがてウンボムは野党の大統領候補に。だが歴史はやがて2人の絆に皮肉な運命を用意する。激シブ政治サスペンスの傑作。 pic.twitter.com/6thCIjIHmj
— 窓の外 (@madosoto) 2022年8月14日
<選考理由>
国民の声を反映させる為の選挙という「システム」の中で、その「穴」を巧みに利用する頭脳戦の面白さ、そこまでして「勝たせたい」と思わせる魅力的な政治家を体現するソル・ギョングの演技、目的が手段を正当化させた結果の皮肉な顛末など、政治サスペンスとしての面白さだけではない深度を持った傑作です。
5位「メタモルフォーゼの縁側」
「メタモルフォーゼの縁側」。尊い。そして尊い。尊いの二乗。お婆さんと女子高生がひょんな事からBLの「同好の士」となった事で始まる、2人の青春。「ささやかだけど、切実で大きな変化」のその眩しさ。作品との出会いの喜び、創作のはじめの一歩の苦しさと得るモノを共有する事はなんと素敵な事か。 pic.twitter.com/hPg1l47tvJ
— 窓の外 (@madosoto) 2022年6月19日
<選考理由>
75歳と17歳。偶然出会ってしまった2人の女性が互いに踏み出すはじめの一歩。その尊さを描いた映画です。この映画の批評で「女子高生がメンターに導かれる物語」というものがあったけれど、それは違うんですね。2人は「共に歩む」存在なんです。だからこそ、この2人の関係性はこんなにもキラキラと輝いているのだと思います。チョー好き!
4位「RRR」
「RRR」。1920年大英帝国支配下のインド。とある部族の少女が英国軍に連れ去られ、部族の守護者ビームはデリーに少女を救いに来た。そこで彼はある事件で出会った青年ラーマと意気投合し、友情を育む。その青年は彼を追う、鋼の意思を持つ英国直属の警官だった!流転する数奇な運命を描く大作。最高! pic.twitter.com/eu1W5qeQYG
— 窓の外 (@madosoto) 2022年10月21日
<選考理由>
大英帝国支配下にあるインドを舞台に、熱き友情!すれ違い!裏切り!ダンス!アクション!駆け引き!サスペンス!ロマンス!やがて訪れる、絶体絶命の危機また危機!かーらーの、反骨の大逆転劇!と娯楽映画に欲しいものは全てある!まさに、極上の満漢全席映画です。
3位「ペルシャン・レッスン」
「ペルシャン・レッスン」第二次大戦下。ユダヤ人のジルは、偶然入手した本によりペルシャ人と偽りナチス親衛隊の処刑を免れるが、大尉のペルシャ語覚えたいという要望に「あるもの」を利用し偽ペルシャ語をでっち上げる。少しでも対応間違えれば死に直結する収容所で彼が守り通したものとは?ド傑作。 pic.twitter.com/y1mFLxnsdz
— 窓の外 (@madosoto) 2022年12月7日
<選考理由>
生き延びる為の「嘘」、それを維持する為の「手段」、幾重にも色を変える主人公と大尉の「関係性」。自らが生き延びながらも周囲の人々が次々と死地へと送られる理不尽な場所で主人公が導かれる結末に、ただ震えました。
2位「トップガン マーヴェリック」
「トップガン マーヴェリック」。誰しも老いる。万年青年ではいられない。いつまでも最前線には身を置けない。でも。「トム・クルーズである事」を下りるのは「今ではない」。その覚悟を言葉でなく、生き様と行動と老いゆく自らの全身で語りかけてくる恐るべき映画で、思わず泣いてしまった。最高。 pic.twitter.com/AeFctcmNDp
— 窓の外 (@madosoto) 2022年5月27日
<選考理由>
今年もっとも繰り返し映画館で見た映画です。36年の時を経て公開された「トップガン」の続編が、これほどの深みを感じさせてくる大傑作になるとは思いもしなかった。初見で衝撃を受け、何度も何度も映画館に通い、IMAX、4DXと味わい尽くしてなお、また見たくなる。そんな映画でした。
1位「THE FIRST SLAM DUNK」
「THE FIRST SLAM DUNK」。原作のクライマックスにして湘北高校バスケ部伝説のベストマッチ、「山王工業高校戦」を原作者・井上雄彦自らが全力再現しつつ、それを縦糸に「原作で語られた物語」の中に漫画家キャリアすべて賭けたストーリーテリングで「語りきれなかった物語」を叩き込む大傑作。号泣。 https://t.co/co7jAYOa0a
— 窓の外 (@madosoto) 2022年12月6日
<選考理由>
僕が映画を見にいく理由。それは「見た事ない景色」を見にいく事だったりします。本作は原作者の井上雄彦自らがオリジナルエピソードを交え監督したアニメーション作品ですが、自らの作品世界を「アニメーション」の世界へ落とし込むどころか、アニメーションを使って表現の可能性を「拡張」さえしてみせた。
その結果、アニメーションとしても「未知の領域」へと踏み出したこの映画、見終えてその天才のストイックな凄みと作品が導かれたその高み、ただただシビれました。脱帽です。
映画はまだ進化できる。
2021年に見て「良かったな」と思った映画から10本を選んでみる。
みなさま、どうも。ご無沙汰をしております。
なんとか生きております。
去年に引き続き色々大変な年にでしたが、映画方面では上映延期になってた映画が続々と公開され、面白い映画が目白押しの嬉しい悲鳴をあげる事態でした。
そんな中から10本を選ぶ。いそいそと映画館に通い続けてきたツケを払う季節がやってきました。
というわけで、自分が出会った映画の中から、「良かったな」という映画を10本選ばせてもらいました。「あれがない」「これもない」という方もいらっしゃるでしょうが、ご容赦いただいて、しばしおつきあいくださいませ。
10位「マリグナント 凶暴な悪夢」
「マリグナント 凶暴な悪夢」。いや、あの。俺は何を見せられたの?面白かったよ!面白かったけど!ホラー苦手で体調整えて、えいやっと見てみたけど!噂に違わぬ怪作にして快作という、ジェームズ・ワン監督の「いんだよ細けえ事は!」な突き抜けぶりに言葉もない。本当に悪夢で凶暴だった。何これ。 pic.twitter.com/x3QqNvHeGT
— 窓の外 (@madosoto) 2021年11月24日
<選考理由>実は悩みました。傑作かと言われるとそういうタイプの映画ではないし、簡単には「好き」とは言わせない禍々しさがあります。ただ。この唯一無二の「体験」は忘れがたく、そして見た誰かと共有したくなる。今年を代表する「事件」。是非一度見て欲しい。
9位「ファーザー」
「ファーザー」。なるほどこいつはすごい。認知症を患い始めた父と、新たな人生を模索する娘。その物語を父親目線から描き出した脚本が凄まじい。観客にまで共有させる足下が崩れ落ちていくような圧倒的な不安と、長年保ち続けてきた「父の威厳」の幻想の狭間で懊悩するアンソニー・ホプキンスが圧巻。 pic.twitter.com/pFln1BaSxq
— 窓の外 (@madosoto) 2021年5月17日
<選考理由>今年のアカデミー賞授賞式を見ていた日本の映画ファンをざわつかせたアンソニー・ホプキンスの主演男優賞受賞。しかし、見た誰もがその演技に最敬礼を惜しまない。まさに圧巻の演技。そして下手なホラーよりも怖いアルツハイマーの父親から見た「世界」を描き切る演出脚本。二つの意味で「恐ろしすぎる」映画でした。
8位「アメリカン・ユートピア」
「アメリカン・ユートピア」。トーキング・ヘッズもろくに知らない、音楽に造詣皆無のあたくしが見ましたよ。
— 窓の外 (@madosoto) 2021年6月2日
開幕出てきたデイヴィッド・バーン見て「なんだこのトポけたロマンスグレーは」と思っちゃって大変申し訳ございませんでした!こりゃすげえや。こんな世界があったのか!という新鮮な衝撃。 pic.twitter.com/2nrubGqNbi
<選考理由>虚飾を削ぎ落としたシンプルな舞台を、人と音楽と光で観客に新たな世界を見せる恐るべきコンサートフィルム。デイヴィッド・バーンの魔法に心躍る、至福の107分。映画の、音楽の、そして人間の可能性は無限だと思わせる希望に満ちた作品。映画館で見れて良かった。
7位「パーム・スプリングス」
「パーム・スプリングス」砂漠のリゾートで妹の結婚式。空気に馴染めないサラは、スピーチに乱入した男ナイルズと意気投合するが、偶然砂漠の洞窟に入った事で「何度も繰り返す結婚式の日」が始まる。繰り返しが終わらない止められない日々で2人が見つけるもの。タイムループライフコメディの大傑作! pic.twitter.com/ja4jEXY3rm
— 窓の外 (@madosoto) 2021年4月11日
<選考理由>タイムループものは幾つもある。だがここまで「何もかもをやり切った」作品はそうそうない。ヤレる事はすべてヤる!その先に主人公とヒロインが見つけたもの。まさにやり切る事の尊さを余す事なく描いた傑作です。
6位「すばらしき世界」
「すばらしき世界」。まぎれもなく傑作。人生の大半を刑務所で過ごし、服役中数々の問題を起こした元殺人犯が社会に出る。道を踏み外した男は真人間になろうとするが、その道は困難な障壁がいくつも立ち塞がる。葛藤、暴走、大迷走。その先に彼が見た「世界」。生き辛さの先に待つ希望に、ただ泣いた。 pic.twitter.com/4jEsDMEBVp
— 窓の外 (@madosoto) 2021年2月14日
<選考理由>社会から盛大にドロップアウトした元殺人犯の男の人生の再生を、丁寧な取材をもとに、時に大胆に、ユーモアと悲哀も交えて描き出す西川美和監督の傑作。役所広司の硬軟自在の演技が、男の人生に陰影や深みをもたらしていく凄さに、ただ脱帽。
5位「いとみち」
「いとみち」。これは良い。青森の津軽弁ネイティブ女子高生がメイド喫茶のバイトを始める話。標準語が話せないコンプレックスで友達ができない気弱なヒロイン。特技は祖母の弾く姿を見て覚えた津軽三味線。これは三味線で何かを成し得る物語ではない。1人の少女が自らの殻を破るまでの物語。超好き! pic.twitter.com/HzFIEwXFqx
— 窓の外 (@madosoto) 2021年6月29日
<選考理由>青森の片田舎に住む、津軽弁ネイティブヒロインは、この映画で、何か大きなことを成し遂げる訳ではない。ただ。彼女が、外へ、自分の殻の外側へ一歩を踏み出す。その過程を丁寧に描き出したこの映画は、今年一番「愛おしさ」が止まらない作品でありました。
4位「悪なき殺人」
#東京国際映画祭 「動物だけが知っている」。フランスの雪深き田舎町でパリから来た女性の行方不明事件が発生。一人暮らしの農夫が怪しまれるが、その真相とは。これは面白い!いくつもの登場人物の愛憎が絡み合い事件へと繋がっていくブラックユーモアミステリー。その真相に劇場大爆笑。マジかよ。 pic.twitter.com/QTIHhCKUzj
— 窓の外 (@madosoto) 2019年10月30日
<選考理由>東京国際映画祭で初めて見て、椅子から転げ落ちるような衝撃を受けてから2年。観客賞も受賞したこの傑作が邦題を「悪なき殺人」と変えて満を持して日本劇場公開されて久々に見たけれど、やっぱり新鮮に面白すぎた。人間ってこんなに滑稽で哀しく、面白くて愛おしい。是非見て欲しい。
3位「レイジング・ファイア」
「レイジング・ファイア」。曲がった事が大嫌いで未だ現場で身体張る日々のドニーさん。敵の主犯は元相棒で後輩のニコラス・ツェー。警察のルールを巧みに利用して警官を襲い、翻弄し、悪を為す相手に対し、全てを脱ぎ捨てたドニーさんの剥き出しの怒りが爆発炎上するエモさを超えた激情活劇の大傑作! pic.twitter.com/xZQZXd0EjM
— 窓の外 (@madosoto) 2021年12月25日
<選考理由>年末も押し迫った時期に日本にやってきた、香港から放たれた今年最後の核弾頭。みんな大好きカンフー兄貴ドニーさんことドニー・イェンと、今最もセクシーな闇堕ち俳優ニコラス・ツェーが、むぎ出しの思いの丈をアクションでぶつけ合うラスト15分の衝撃を劇場で味わえ!これは義務だ!
2位「少年の君」
「少年の君」1人の少女が自殺した。2011年。経済成長著しい中国内陸部のとある都市。受験エリート高校の優等生チェンは新たなイジメの標的となる。そんな中、彼女はひょんな事から街の不良・シャオベイと出会う。10代が抱える先の見えぬ闇の中で惹かれ合う孤独な2人を描く青春残酷純愛ミステリの傑作。 pic.twitter.com/QkvCGlnnDj
— 窓の外 (@madosoto) 2021年7月31日
<選考理由>
漆黒よりも昏い闇の中、出会う十代のふたり。光を求め合うように惹かれ合う二人が、残酷な運命の中で行う「ある決断」に心持ってかれて、見終えた後も涙が止まらなかった。どこまでも終わりなき人生のトンネルの中で、それでも光を求めてもがいていくふたりの、その姿に心打ち抜かれてしまった。
1位「フリー・ガイ」
「フリー・ガイ」。参った!ド傑作!完全ノックアウト。今年ぶっちぎり年間ベスト1候補に躍り出た!非常に練られたゲームパロディ映画であり、悶絶するほど爆笑ポイント満載コメディ映画であり、何者でもない人々への敬意に満ち、そして新海誠よりもロマンティック!とりあえず映画館で見とけ!以上! pic.twitter.com/e1gUzrNYYU
— 窓の外 (@madosoto) 2021年8月14日
<選考理由>
自分には1年に1度、見終えた瞬間「今年1番はこれだ!」と確信する瞬間が訪れる事がある。今年、この映画を鑑賞後すぐ、ベスト1にすると決めた。
すべての要素がことごとくツボにはまった上に、結末へと至る「タネ」は実は目の前にどんと置かれたまま、クライマックスにきちんと落とすその「クロースアップマジック」のような鮮やかなシナリオ運びがとにかく好きで好きでたまらない。惚れました。
2020年に見て「良かったな」と思った映画から10本を選んでみる。
みなさま、どうも。ご無沙汰をしております。
今年は大変な年になってしまいました。映画館に「通えない」日々がこれほどつらいのか。それを実感させられました。
つらい状況の中でも映画館はまた僕らのもとへ帰ってきてくれました。そのうれしさのあまり、熱心に通いすぎてしまい、またたくさんの映画に出会いすぎてしまいました。好きな映画をあげればきりがありません。
ブログ更新こそ、すっかりご無沙汰になっていますが。それでも映画を見ることはやめていません。それを伝えたくて、このエントリを書いてます。
というわけで、自分が出会った映画の中から、「良かったな」という映画を10本選ばせてもらいました。「あれがない」「これもない」という方もいらっしゃるでしょうが、ご容赦いただいて、しばしおつきあいくださいませ。
10位「オフィシャル・シークレット」
「オフィシャル・シークレット」。アメリカからのイラク戦争開戦を巡る機密メールを、良心から漏洩した英諜報機関職員の顛末を描く実録イギリス映画。「大統領の陰謀」はメディア側から描いた物語だが、本作はリークした側された側双方の視点から、報道後起こる意外な展開、結末までを見せ切る。傑作。 pic.twitter.com/rFNilPe2Un
— 窓の外 (@madosoto) 2020年9月1日
<選考理由>見終わった後にしばらく考え込んでしまった。「戦争ができる国」とはどういうものかを。もしもそれをまがりなりにもとめようとした女性についての実話であるが、しかし戦争は起こり、英国はそこに関わることになる。もしもそれが「間違ってる」と知りながら、それでも突き進んでしまう。間違ってるなら間違ってると、せめて言い続けねばならないな、とそう思わされた映画でした。
9位「はりぼて」
「はりぼて」。2016年、政務活動費不正受給問題でドミノ辞職した富山市議会。この問題を追い続けていた地方メディア記者2人の視点から、その後の流れを映し出すドキュメンタリー。議会が変わっていくかと思いきや、始まるは疑惑議員の居直り、開き直り。より無責任体質に流れていく、この既視感よ。 pic.twitter.com/HSyQM5dM6p
— 窓の外 (@madosoto) 2020年8月23日
<選考理由>我々の生活と直結する市議会というもの。我々はそもそも追いかけていたろうか。地元テレビ局が富山市議会で起こった不正受給問題を丹念に追った映画だが、ここに見せつけられるのはその「いい加減さ」である。富山だけが特別ひどいだけ、とはどうしても思えない。そしていい加減さは実は市レベルではなくて、実は都道府県、いやさ国レベルにまで引き上げられている。そんな気がして慄然とした映画である。
8位「羅小黒戦記」
「羅小黒戦記」。なるほどコイツは・・・。好きなもの影響受けたものを隠さず吐き出しながら、それらを余さず己の中に取り込み、独自の世界を明快に作り上げ、力強く突きつけて見せるとは。これが新世代の天才というものか。恐るべし。おっさん世代まで射程に入れた全世代対応型アニメ映画の傑作。 pic.twitter.com/34j0winTQA
— 窓の外 (@madosoto) 2020年11月13日
<選考理由>好きなものは好き!というまっすぐな気持ちで突き進みながら自家薬籠中のものとしている点で気持ちよく見てしまった。これが天才の仕事か!というものを久々に見た。こういう才能の出現に立ち会えるのは、素直にうれしいものである。
7位「君の誕生日」
「君の誕生日」。セウォル号事故で長男を喪った家族の元に、海外で働いてた父が帰国。しかし母は会いたがらず、妹は物心ついて初めて会う父に戸惑いつつ、少しずつ懐いていくが。淡々とした演出で喪失と向き合うドラマを描くからこそ名優2人の感情を抑えた演技が効いてくる。それが弾けた瞬間、号泣。 pic.twitter.com/0h4DfexZuL
— 窓の外 (@madosoto) 2020年11月27日
<選考理由>歴史的事故、セウォル号事故を題材にしながら、あえて淡々としたトーンで理不尽な喪失と向き合わざるを得ない家族のドラマを描き出す。それが結果として、国境を問わない、普遍的な「死」と「生」についての物語として立ち上がってくるところ。丁寧な取材と登場人物の感情を丹念にすくい取った演出脚本にくわえ、それを体現する名優2人の演技も素晴らしかった。
6位「ドロステのはてで僕ら」
「ドロステのはてで僕ら」あ、これチョー好き。カメ止めと比較されるけど、むしろ天才・上田誠の集大成をギュッと詰め込んだ!って感じの贅沢で濃密な70分。「サマータイムマシン・ブルース」ミーツ「四畳半神話体系」な「すこしふしぎ」映画の新機軸。詳しい事は言えない映画なので、実際見てとしか。 pic.twitter.com/nWG99B3rZx
— 窓の外 (@madosoto) 2020年7月14日
<選考理由>70分という短さながら、ワンアイデアで物語を広げていって、そして回収して着地してみせた驚くべき映画。しかも「絵」としての面白さも「物語」としての面白さも兼ね備えつつ、誰も見たことのない映画になっている。もうこういう映画、チョー好き。
5位「おらおらでひとりいぐも」
#東京国際映画祭 にて「おらおらでひとりいぐも」。安定の沖田修一節というべきユーモアとペーソス溢れる虚実を交えた軽やかな演出と、ひとりの老人の中にある多彩で深き人生の色彩を映し出した物語で構成された傑作。田中裕子が若くなると「彼女」になるのは、映画史に残る大発見!
— 窓の外 (@madosoto) 2020年11月3日
#おらの感想 pic.twitter.com/O8wZE49dil
<選考理由>ひとりで暮らす75歳の老婆が「寂しさ」たちと向かい合いながら日常を生きる映画なのだけれど、彼女の中にある「豊かさ」が次から次へ湧き出てくる。そのチャーミングさと悲哀、それでもひとり生きることへの「しなやかな覚悟」が横溢する。それを沖田修一監督が見事具現化してみせた。鮮やか!
4位「無垢なる証人」
「無垢なる証人」。ある金持ち老人の死亡事件。自殺と思われた事件は1人の目撃証言から家政婦に殺人の嫌疑が掛かる。彼女を担当することになった弁護士は証人が「自閉症の少女」である事を知る。少女の「世界」に飛び込む弁護士との暖かな交流のドラマと、法廷ミステリを融合させた脚本が白眉の秀作! pic.twitter.com/yRx5ufLq6z
— 窓の外 (@madosoto) 2020年1月25日
<選考理由>自閉症という題材をミステリとして扱う事の難しさを越えて、逆にミステリの中心に据えた、その脚本がとにかく鮮やか。自閉症の少女を演じたキム・ヒョンギの演技も素晴らしく、裁判のために彼女の世界に飛び込む弁護士役に、純愛映画からノワールの悪役もこなすチョン・ウソンを配役したのも効いている。
3位「コリーニ事件」
「コリー二事件」国選弁護人になったドイツの新米弁護士カスパー。彼が弁護する事になったのは彼の恩人を殺した男だった。その男コリー二は事件に対して頑なに沈黙を守っていた。なぜ彼は恩人を殺したのか。真相を追ううちに、国家を揺るがす真実にぶち当たる。観客に法と正義を真正面から問う傑作! pic.twitter.com/1REiA8Vp49
— 窓の外 (@madosoto) 2020年6月17日
<選考理由>ひとつの殺人事件が浮かび上がらせる、ドイツが抱えてきた「負の歴史」、それと向かい合うことの難しさ。「被害者」の視点を、法を作る側が失った時、悲劇はさらなる悲劇を呼んでいくことを描いたミステリ。それは決して我々日本人も他人事じゃあないんだ。見終わったあとそれをずっと考えていた。
2位「ぐらんぶる」
「ぐらんぶる」
— 窓の外 (@madosoto) 2020年8月13日
・・・なんだこれ。
おもしれえ!チョー笑った。くっだらねえ!男達の全裸がやたら出てくるが意味なんかない。ただ理不尽な世界がそこにあり、出会ったが最後、半強制的に巻き込まれていく、大学生2人の悲劇的喜劇。徹頭徹尾頭からっぽにして笑える、英勉監督特大ホームラン。最高。 pic.twitter.com/MtnWqiPAWT
<選考理由>このご時世である。そんな中にあって、劇場で本当に、なにも考えず、ただただ笑っていた。原作を知らなかった事も功を奏したかもしれないが、とにかく劇場にいる間笑い続けていた。それがどんなにありがたい事か。いやーくだらない。最高に大好き。
1位「エクストリーム・ジョブ」
「エクストリーム・ジョブ」。新年一発目にして最高の映画を見た。もう今年のベスト1はこれでいいんじゃないか?←早いわ。娯楽映画に必要なものは全て、最高の形で詰まってる大傑作!この映画を見ないなんてあり得ない。韓国映画にしては上映館数多めなのでお近くの劇場で是非どうぞ!いやー笑った。 pic.twitter.com/QzV1iTCL26
— 窓の外 (@madosoto) 2020年1月5日
<選考理由>今年最初に見た映画で最高の映画にぶちあたった出会いもさることながら、映画館がしばらく閉館するという未曾有の時代にあって、この映画は僕の心を本当に救ってくれた。何回も何回も繰り返し見て、笑った。映画館が閉まっている時に期間限定で有料配信された時は本当にうれしかった。
本当に恩人のような映画である。存在自体に感謝する映画である。
ありがとう。映画。
男の魂に火をつけろ!の漫画実写化邦画ベストテンに参加します
参加します。
漫画実写化邦画ベストテン
1位「ぐらんぶる」(2020年 監督:英勉)
2位「ちはやふる上の句」(2016年 監督;小泉徳宏)
3位「テルマエ・ロマエ」(2012年 監督:武内英樹)
4位「逆境ナイン」(2005年 監督:羽住英一郎)
5位「ヒメアノ〜ル」(2016年 監督:吉田恵輔)
6位「ペコロスの母に会いに行く」(2013年 監督:森崎東)
7位「隣人13号」(2005年 監督:井上靖雄)
8位「アルキメデスの大戦」(2019年 監督:山崎貴)
9位「刑務所の中」(2002年 監督:崔洋一)
10位「真夜中の弥次さん喜多さん」(2005年 監督:宮藤官九郎)
10位「真夜中の弥次さん喜多さん」
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- 発売日: 2005/10/07
- メディア: DVD
9位「刑務所の中」
7位「隣人13号」
6位「ペコロスの母に会いに行く」
4位「逆境ナイン」
3位「テルマエ・ロマエ」
2位「ちはやふる 上の句」
1位「ぐらんぶる」
2019年に見て「良かったな」と思った映画から10本を選んでみる。
みなさま、どうも。ご無沙汰をしております。気がつけば年を越しましたでございます。
去年ブログ更新はまったくせず、Twitterでは映画感想をガンガンかいてたりします。鑑賞量は過去最多を更新している有様。
しかもこのブログ記事を書いているのがこの日付の翌年(2020年)の年末という体たらく。
というわけで、自分が出会った映画の中から、「良かったな」という映画を10本選ばせてもらいました。「あれがない」「これもない」という方もいらっしゃるでしょうが、ご容赦いただいて、しばしおつきあいくださいませ。
10位「ブラインド・スポッティング」
![ブラインドスポッティング [Blu-ray] ブラインドスポッティング [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/414d1b4KJZL.jpg)
- 発売日: 2020/04/03
- メディア: Blu-ray
「ブラインドスポッティング」。懲役後の保護観察が残り3日に迫ったコリン。無事乗り切れば晴れて自由の身。だが、偶然目撃した警官による黒人射殺事件、白人の親友マイルズの暴走がコリンの立場と心を追い詰める。人種、生き方、格差。たとえ同じ境遇の親友でも、互いの見え方は違う事を描いた傑作。 pic.twitter.com/AgVZ7qTy86
— 窓の外 (@madosoto) 2019年9月11日
9位「シティーハンター 史上最香のミッション」
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見終わって度肝抜かれるとはこの事。日本で生まれた漫画/アニメ作品が、これほどの愛情と誠意とセンスによって、フランスで「まさにこれぞ!」という実写映画として生まれ変わるとは。それだけでまさに僥倖。その偉業に敬意を。
「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」素晴らしかった。フランスとこれほど親和性あるとは思わなかった。下ネタから挟まれるギャグから徹頭徹尾くだらないけど、ドラマ構成や獠と香のやりとりからして数話にまたがるテレビアニメ版感覚で違和感なく見られるの凄い。ファンも納得だわ。 pic.twitter.com/w1uLBn2uNj
— 窓の外 (@madosoto) 2019年12月1日
8位「スパイダーマン:スパイダーバース」
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「スパイダーマン:スパイダーバース」先行IMAX見た。
— 窓の外 (@madosoto) 2019年3月1日
なるほど、こいつぁー素晴らしい。「スパイダーマン」の可能性を限りなく拡張する意思に満ちた傑作。人種も、性別も、国境も、次元すら超えて。俺も貴方もスパイダーマンになれる! pic.twitter.com/d3Kf13QW0l
7位「国家が破産する日」
現実と向き合わない。国民を欺く。平気で嘘をつく。国家がそれを平気で行ったとき、国はどうなるのか。この映画はそんな韓国の「歴史的失敗」を描いた映画である。そして、それは決して我が国も他人事ではない。学ぶべきことが多い映画である。「国家が破産する日」。1997年に韓国を襲った金融崩壊を引き金とした通貨危機とその顛末を、危機と向き合う者、利用する者、翻弄される者の視点から描く、国家レベルの「しくじり先生」。現実を見ず、国民を欺き、危機になった時国家が真っ先に見捨てるのは誰か。この映画は決して対岸の火事ではない。 pic.twitter.com/ROwOViL7aM
— 窓の外 (@madosoto) 2019年11月17日
6位「金子文子と朴烈」
かつて日本に、これほど魅力的な人物たちがいたことを日本映画ではなく、韓国映画に描かれてしまったこと。それ自体が敗北である。関東大震災で行われた事をも描き出しつつ、日本という国の本質を暴き出しもする。善悪に依らず「日本人からは見えなかった日本」が描かれた映画である。「金子文子と朴烈」日本人に描けなかった、韓国発の「日本映画」。参った。朴烈と文子のアナキスト時代を整理しつつ、彼らが何故大逆罪を引き受け、獄中や法廷で明らかにしたものとは何かを描出。理不尽への怒りに満ちた生を生きながら、驚くほどチャーミングでユーモラスな2人の輝きを描き出した傑作 pic.twitter.com/GBSqNcLWgh
— 窓の外 (@madosoto) 2019年2月19日
5位「アラジン」
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「アラジン」遅まきながら。
— 窓の外 (@madosoto) 2019年9月17日
なんだよー!最高に楽しいジャーン!すげー良かった!癖のある主人公、陽気すぎる魔人、野心高く屈折した悪役、まっすぐに国を思うプリンセス。
歌と踊りと見せ場がてんこ盛り!物語も緩急が素晴らしく飽きさせない。ガイ・リッチー監督の手腕が遺憾なく発揮された傑作! pic.twitter.com/xvg0k4THQ2
4位「ブレッドウィナー」
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「ブレッドウィナー」。傑作。タリバン圧政下のアフガン・カブール。女性は一人で外出も許されず、男性と一緒でないと買い物も出来ない。あらゆる制約の中ヒロインの支えは愛する家族と母の作った物語。だがある日父親が拘束・収監、残された家族は外に出られなくなった。家族のため少女は少年になる。 pic.twitter.com/FjaPh8YrXS
— 窓の外 (@madosoto) 2019年12月24日
3位「パラサイト 半地下の家族」
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「パラサイト 半地下の家族」日比谷で鑑賞。「ポン・ジュノ、さすが」としか言いようがない。素晴らしい。
— 窓の外 (@madosoto) 2019年12月27日
上映前に監督キャストから「ネタバレしないでネ」と映像で優しく頼まれたので、最善策をとって詳しい感想はまた後日。年明け公開後にでも改めて。 pic.twitter.com/DaliQA4nFL
2位「工作 黒金星と呼ばれた男」
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「工作 黒金星と呼ばれた男」。韓国の安全企画部から北朝鮮に送られた実在のスパイを描く、実録激シブ男泣きスパイ映画の傑作。色々ビックリすぎる話が次々と出てきて「マジかよ」と思うんだけど、これが大体実話だっつんだから腰抜かす。とりあえず前情報一切遮断してから見るのがオススメ。すげー。 pic.twitter.com/co7ltmwYDD
— 窓の外 (@madosoto) 2019年7月21日
1位「ガリーボーイ」
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父親の横暴、貧民街から抜け出せない現実、新しい事をしても認められない鬱屈。それらへの不満をすべて吐き出す。その術がラップだった。絞り出すように紡がれた言葉は、同じ境遇の若者たちはおろか、この映画を見ている老若男女を問わず、深く響くはずだ。そう信じる。
「ガリーボーイ」。フリースタイルラップでのし上がっていく青年を描いたサクセスストーリーなのだが、インドに未だ根強い格差、貧困、因習に押し潰されそうな若者たちのドラマ、そこから搾り出すようなラップの「ライム」との親和性が凄まじく、国境を越えてそれは俺たちの言葉になる。号泣。ド傑作。 pic.twitter.com/CZesbCv6lf
— 窓の外 (@madosoto) 2019年10月27日