虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

上半期の総括というか

toshi202007-06-30




 盛大に愚痴る。はき出す。覚悟しろよ。


 俺自身、自分は変わっていない、と自負している。俺は稚拙だろうがなんだろうが、いつだって、映画感想を本気で書いてきた。


 いろいろ考えるんだけれども。俺はね。映画を軽々しくゴミ扱いするようなサイトにはしたくなくてがんばってきたつもりだし、そこだけは何とか死守しようとしてきた。みんな映画館に行くべきだ、と思うし。辛口なんてくそくらえだと思う。見るからには楽しむべきだと思う。
 でも、最近自信を失いかけている。正直、映画を見るとはなんや、という思いがある。最近、みんな映画館に行くモチベーションが下がってるとちがうんかな。確かに去年は恵まれすぎてる年だったと思う。映画館に行けば常に傑作・話題作には事欠かない、のが去年の状況ではあった。今年はそれに比べれば、数段落ちる状況にあるのは間違いない、と思う。だけど、だけどさ。



 でも、それでも、映画は映画館で見られるべきだと俺は思う。


 映画秘宝の巻末にFBBに代わる鼎談コーナーが出来てたんだけれども、読んでて哀しくなったのは、評者の中に「DVDで『三丁目の夕日』見た。ひどかった」みたいなと軽々しく発言してる人がいて。辛口なのはまあ、ええとしても、DVDて。それでえらそうなこというんか。作り手が見たらどない思うのか。ひどく哀しかった。『日本アカデミー賞』作品という肩書きに振り回されてるのは、お前ちゃうんかい、と思った。
 「大日本人」かて悪口だけならなんぼでも言えるわ。言おうと思えばな。なめんなよ。だけど、だけど。俺は悪口だけのサイトになるんだったら、俺が感想書く意味なんか、どこにあんねん、と思う。駄作扱いなんか簡単だ。いつだってでける。その方がかっこええし。★数だけ出して仕舞いでもええんだ。
 感想書いても書いても、俺のは歯切れ悪く見えるかもしらん。だけど、俺はいつだって映画を褒めていたいんだ。出来ないときもあるけど。それでも俺は映画のいいところを見つけていきたいのだ。



 かっこええよなあ。どうせ。どうせそう悪口でやっつけた方がかっこええよ。悪いところだけ見つけてな。減点、減点、でな。
 でも俺はそれがいやなんだ。情熱なくして映画なんかできるかい!どいつもこいつも、映画は工場からポンポン造れてるみたいな言い方しやがって。てめえらなんじゃい。映画はじたばたしながら出来るもん、ちゃうんかい。そのじたばたがあって、物語は生まれるちゃうんかい。俺らはただ、それを楽しむだけやろがい。


 消費だけするなんてうんざりだ。悪食と言われても結構だ。飽食になるくらいなら、悪食にでもなってやる!


 例え失敗作だろうとなんだろうと俺は、簡単に切り捨てたりしない。決めた!そう決めた!


 あと、バカ映画を低く見る傾向が増えてきたのは、由々しきことだと思う。バカ映画とダメ映画の区別もつかない人間の多いこと多いこと。馬鹿正直にあそこがだめ、ここがおかしい、とか言われると、「ああ、そういうの突っ込んじゃだめなのに」と嘆息しそうになる。野暮天、って言葉をしらんのか。
 なんでもかんでも突っ込むのが知性ちゃうねんぞ。あえて突っ込まない、あえて目をつぶる、という選択肢を、なんでみんな持たないんだろうな。そういうこと出来ないやつは、とりあえず落語いっぱい聞けばいいと思う。


 ああ、すっきり。以上で愚痴はおわり!


 下半期も空回っていきます。いつか摩擦で燃やしてくれる。