虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

2012-01-01から1年間の記事一覧

「久米宏のラジオなんですけど」(TBSラジオ)今週のスポットライト!!ゲスト:ヤン・ヨンヒ(映画監督) 書き起こし。

以前「池上彰」さんがゲストの回を書き起こして反響を頂いた、久米宏さんがパーソナリティを務めるラジオ番組「ラジオなんですけど」のスポットライトコーナー。そこに、今話題の映画「かぞくのくに」の監督・ヤン・ヨンヒさんがゲストに招かれていまして、…

「るろうに剣心」

監督:大友啓史 脚本:藤井清美/大友啓史 アクション監督 :谷垣健治 原作:和月伸宏 幕末という激動の時代に翻弄されて人斬りをしていたが、決して人を斬らないという戒め「不殺(ころさず)の誓い」とともに、本身の反り側に峰がある刀「逆刃刀」を携えて…

「アベンジャーズ」

原題:Marvel's The Avengers 監督・脚本:ジョス・ウェドン ★★★★★。 えとま。そゆことで。結論から言えば満点です。字幕版、吹き替え版、IMAX版一通り見ました。飽きません。 いろんな感想が出そろってる感があるし、語るべき人が語るべきことを語ってるエ…

「かぞくのくに」

監督:ヤン・ヨンヒ 1997年。千住。そこに住む父(アボジ)母(オモニ)、そして長女・リエ(安藤サクラ)という構成の家族はひとりの男を待っている。 かつて地上の楽園として「在日朝鮮人」が希望を持って向かった国。25年前、北朝鮮の「帰国事業」で父の…

「桐島、部活やめるってよ」

監督:吉田大八 原作:朝井リョウ 脚本:喜安浩平/吉田大八 大事なものはどこにあるのか。 この映画をぼんやりと見ていて思ったのはそこだった。 金曜日。バレー部キャプテン桐島が部活をやめた。そして桐島はいなくなった。 成績優秀。スポーツ万能。人望も…

「少年は残酷な弓を射る」

原題:We Need to Talk About Kevin 監督・脚本:リン・ラムジー 脚本 :ローリー・ステュアート・キニア 原作:ライオネル・シュライヴァー ふと目が覚める。一人きりの家。あの日の夢を見ていた。昔の私の夢。世界中を旅して好奇心旺盛、人生の喜びに満ち…

「おおかみこどもの雨と雪」

原作・監督:細田守 脚本:奥寺佐渡子ゴールデン☆ベスト ピンク・レディー~コンプリート・シングル・コレクションアーティスト: ピンク・レディー出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 2009/09/16メディア: CD購入: 3人 クリック: 58回この商…

「ダークナイト ライジング」

原題:The Dark Knight Rises 監督:クリストファー・ノーラン 脚本:ジョナサン・ノーラン/クリストファー・ノーラン バットマンとは何か。バットマンは誰か。そして、バットマンはどこへ行くのか。 自分は以前、「ダークナイト」についての感想の中でこう…

「苦役列車」

監督:山下敦弘 原作:西村賢太 脚本:いまおかしんじ 人間死ぬときは死ぬ。落ちぶれるときは落ちぶれる。あっという間だ。 生まれた時はみんなと同じ。「平等」だ。しかし、なんかのはずみで人生は容易に狂う。いくらでも沈む。その沈む時期が早すぎると、…

「へルタースケルター」

監督:蜷川実花 原作:岡崎京子 脚本:金子ありさ 以前から語っていることであるが、私は「女優」沢尻エリカが好きである。 嫌いになったことがない。例の「別に。」騒動を通して見えたのは、「偽らない本音」で生きる彼女である。大体、その騒動の発端とな…

「クレイジーホース・パリ/夜の宝石たち」

原題:Crazy Horse 監督:フレデリック・ワイズマン この映画はあえぎ声から始まる。そして、大スクリーンでアップで露わになる、女性のちち、しり、ふともも。 布面積の少ない衣装、股間には前貼り、何より美しい肢体のボディライン。そして、そのラインを…

「ガール」

監督:深川栄洋 原作:奥田英朗 脚本:篠崎絵里子 ホットヨガで知り合って妙に意気投合した、俗に言う「アラサー」の4人の女性と、それを巡る人々の話。 29歳の由紀子(香里奈)は独身の広告代理店勤務。「女はいつまでも女の子」「お姫様でいたい」がモット…

「ファミリー・ツリー」

原題:The Descendants 監督:アレクサンダー・ペイン 脚本:アレクサンダー・ペイン/ナット・ファクソン/ジム・ラッシュ 原作:カウイ・ハート・ヘミングス ハワイに根付いてコミュニティを形成する白人一族の中の、崩壊寸前の弁護士一家の再生劇。 一族が…

「ミッドナイト・イン・パリ」

原題:Midnight in Paris 監督・脚本:ウディ・アレン 「宇宙兄弟」を見る前に鑑賞しました。 憧れのパリに婚約者とともにやってきた、作家志望の脚本家が、真夜中のパリで、ふいに過去のパリへと迷い込む。ウディ・アレン流「すこしふしぎタイムトリップ妄…

「宇宙兄弟」

監督:森義隆 原作:小山宙哉 脚本:大森美香 「モーニング」で現在も連載中の、人気コミックスの映画化。原作を10巻まで読んでから鑑賞。 意外と言ってはなんですが、面白かったです。 以前、アニメ「プラネテス」について全話感想を書いていたことがあるの…

少年は未来に夢を見て、老人は過去に幻想(ゆめ)見る。

感想二題。

「鍵のかかった部屋」面白い。

原作:貴志祐介 脚本:相沢友子 硝子のハンマー (角川文庫)作者: 貴志祐介出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2007/10/11メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 53回この商品を含むブログ (95件) を見る鍵のかかった部屋 (角川文庫)作者: 貴志祐介出版社/メーカ…

「テルマエ・ロマエ」

監督 武内英樹 脚本 武藤将吾 原作 ヤマザキマリ いやー面白かったね。面白かった。 テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)作者: ヤマザキマリ出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2009/11/26メディア: コミック購入: 119人 クリック: 3,802回この商品を含…

「青いソラ白い雲」

監督:金子修介 人間というものは、日常の中で人を見て、人を判断している。人は日常の中でその「役割」を「演じて」いるように、その「顔」は容易に崩れない。だが、人は時としてなにかの拍子に、ふいに別の顔を見せたりもする。例えば、そう、「非日常」な…

「ももへの手紙」

監督・原案・脚本:沖浦啓之 脚本協力: 藤咲淳一、長谷川菜穂子 作画監督: 安藤雅司 空の上から、3粒の雫が落ちる。 それははるか、瀬戸内海の海へと落ちていき、やがて定期便のフェリーの甲板にいる、一人の少女の頭に当たって海へと消えた。少女は潮風…

「ヘルプ 心がつなぐストーリー」

原題:The Help 監督・脚本:テイト・テイラー 原作:キャスリン・ストケット 黒人への差別が色濃い60年代アメリカ南部・ミシシッピー州が舞台の群像劇。 この映画がいまさら黒人差別の声高な告発映画ではないのかな、と思いながら見ていた。白人婦人会会長…

「スーパー・チューズデー 正義を売った日」

原題:The Ides of March 監督:ジョージ・クルーニー 原作:ボー・ウィリモン 脚本:ジョージ・クルーニー、グラント・ヘスロフ、ボー・ウィリモン 夜中にかかってくる電話は不吉である。 深夜2時すぎ。ふと携帯電話が鳴る。寝ぼけて鳴ってるケータイ電話…

「アーティスト」

原題:The Artist 監督・脚本:ミシェル・アザナビシウス 面白かった。 まず、モノクロのサイレント映画という表現手法をあえて中心に据えてみせたこと、そして、それを物語と見事にマッチさせた点が新しい。この映画は一好事家がいたずらに「サイレント映画…

「シャーロック・ホームズ/シャドウゲーム」

原題: Sherlock Holmes: A Game of Shadows 監督:ガイ・リッチー キャラクター創造:アーサー・コナン・ドイル 脚本:ミシェル・マローニー、キーラン・マローニー 呪・ワトスン結婚 ということで、ロバート・ダウニーJr.演じるシャーロック・ホームズ映画…

「ヤング≒アダルト」

原題:Young Adult 監督:ジェイソン・ライトマン 脚本:ディアブロ・コーディ 「JUNO」脚本×監督コンビの新作。 「JUNO」が衝撃だったのは、16歳の妊娠話という話のとっかかりが、いつの間にやら「大人は大人になっているか?」という問題へとするりと替え…

「ドラゴン・タトゥーの女」

原題:The Girl with the Dragon Tattoo 監督:デビッド・フィンチャー 原作:スティーグ・ラーソン「ミレニアムI ドラゴン・タトゥーの女」 脚本:スティーブン・ザイリアン 「時よ止まれ、お前は美しい。」とはゲーテの戯曲「ファウスト」の一節である。 …

「戦火の馬」

原題:War Horse 監督:スティーブン・スピルバーグ 原作:マイケル・モーパーゴ 脚本:リー・ホール、リチャード・カーティス 一頭の馬。かれの道行きと彼に魅せられる人間たちの物語。 話は一人の小作人の親子が一頭の馬を見初めたことから動き出す。足の…

「ヒューゴと不思議な発明」

原題:Hugo 監督:マーティン・スコセッシ 原作:ブライアン・セルズニック「ユゴーの不思議な発明」 脚本:ジョン・ローガン 「『お国のために』 なんか死ぬな。君も書いているじゃないか。死んでいいのは『おにくのため』だけだって。」 「気に入ってくれ…

「伊集院光のばらえてぃー だるまさんが動いたらみんなバラバラの巻」

企画・構成・出演;伊集院光 「真の目的とは?」 「君達が安全かつ真剣に苦しみもがく姿を僕が見て楽しむことだ。」(冨樫義博「レベルE」より) そもそも。人間関係というものは、ギリギリの均衡の上で成り立っている。昨日好き合っていた者同士が、なにか…

「逆転裁判」

監督:三池崇史 脚本:飯田武/大口幸子 逆転裁判 蘇る逆転 NEW Best Price!2000出版社/メーカー: カプコン発売日: 2008/04/17メディア: Video Game購入: 16人 クリック: 115回この商品を含むブログ (127件) を見る 「逆転裁判」。なんとシンプルで美しい響き…