虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

感想

5月6月の感想書き損ねた映画たち

「帝一の國」 帝一の國 通常版Blu-ray出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2017/11/29メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (4件) を見る 将来総理大臣を目指す破天荒な高校生が生徒会選挙に命を賭けるエリート高校生たちの頭脳戦というストーリーで…

3月4月の感想書き損ねた映画たち

「お嬢さん」(パク・チャヌク) 2枚組 [Blu-ray]" title="お嬢さん 2枚組 [Blu-ray]">お嬢さん 2枚組 [Blu-ray]出版社/メーカー: TCエンタテインメント発売日: 2017/07/05メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (5件) を見る 世にも美しく歪な変態ミステリ…

1月2月の感想書き損ねた映画たち

Twitterに書いた感想を交えながら、感想を書き損ねた映画たちを振り返っていきます。 「ホワイト・バレット」三人行(ジョニー・トー) ホワイト・バレット [DVD]出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント発売日: 2017/04/05メディア: DVDこ…

「新感染/ファイナル・エクスプレス」「ソウル・ステーション/パンデミック」「我は神なり」

監督:ヨン・サンホ 「固い信念なんてものは、かえって信用がおけんね。だいたい戦争なんてものは固い信念を持ったもの同士が起こすんだからね」 田中芳樹「銀河英雄伝説」より 韓国のアニメーション監督、ヨン・サンホ監督の作品が、実写とアニメーション合…

「トンネル/闇に鎖された男」

原題:터널/Tunnel 監督・ 脚本:キム・ソンフン 「さあ救え・・・!(中略)救うんだ・・・!ゴミども・・・!」(福本伸行「カイジ」より) 賭博黙示録 カイジ 5作者: 福本伸行出版社/メーカー: フクモトプロ/highstone, Inc.発売日: 2013/07/25メディア…

「人魚姫」

原題:美人魚 監督・脚本:チャウ・シンチー 大晦日も仕事して、元旦の朝帰ってみれば、すぐに体調を崩し、三が日はひたすら布団から出られず、テレビを見て過ごすという、のっけから最悪のスタートを切った私。 ようやく体調が戻って初めての休日。2017年最…

「映画 聲の形」

監督:山田尚子 原作:大今良時 脚本:吉田玲子 遅まきながら師走も半ばになってからの鑑賞。気がつけば流れ流れてさいたま新都心まで足を伸ばしていた。 ワシの娘がこんなに可愛いわけはない - 虚馬ダイアリー 以前書いた事があるが、私は京都アニメーショ…

2016年下半期感想書き損ねた映画たち

「クリーピー 偽りの隣人」(黒沢清) クリーピー 偽りの隣人[Blu-ray]出版社/メーカー: 松竹発売日: 2016/11/02メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (4件) を見る 黒沢清監督作品でびっくりするほど評判がいいにも関わらず、あんまりノレなかった。いや…

「この世界の片隅に」

監督・脚本:片渕須直 原作:こうの史代『この世界の片隅に』 ペルソナ5 - PS4出版社/メーカー: アトラス発売日: 2016/09/15メディア: Video Gameこの商品を含むブログ (32件) を見る この物語はフィクションである。 作中の如何なる人物、思想、事象も、全…

「続・深夜食堂」

監督:松岡錠司 原作:安倍夜郎 脚本:真辺克彦/小嶋健作/松岡錠司 ぜいごアーティスト: 鈴木常吉出版社/メーカー: しゃぼん玉レコード発売日: 2010/12/26メディア: CD クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) を見る いつもの歌が流れ、少しずつ変わりゆ…

「聖の青春」

原作:大崎善生 監督:森義隆 脚本: 向井康介 東京国際映画祭で見た。 今年の東京国際映画祭はチケットシステムトラブルが例年以上に酷く、私も色々予定を狂わされた1人であるが、クロージングである本作の席をあっさりと取ることが出来たのもある意味その…

「ハドソン川の奇跡」

原題:Sully 監督:クリント・イーストウッド 脚本:トッド・コマーニキ 「私は英雄ではない。」USエアウェイズ1549便の機長、チェスリー・"サリー"・サレンバーガー (トム・ハンクス)は何度も言う。 映画の冒頭場面。大都会のビル群を縫うように飛ぶ旅客…

「ジェイソン・ボーン」

原題;Jason Bourne 監督 ポール・グリーングラス 脚本 ポール・グリーングラス/クリストファー・ラウズ 原作 ・キャラクター創造:ロバート・ラドラム その男は生きていた。自らの罪にのたうちながら。 そして、僕らは待っていた。少なくともボクは待ってい…

「君の名は。」

監督・脚本:新海誠 外連、という言葉がある。 元来人形浄瑠璃の世界で、「定法」に寄らず奇をてらったり、俗受けを狙うという意味であまりいい意味では使われない。いわゆる「はったり」だ。 はったりというのはあまりいい意味には使われないが、ことフィク…

「ONE PIECE FILM GOLD」

監督:宮元宏彰 原作・総合プロデューサー:尾田栄一郎 脚本:黒岩勉 逆転裁判123 成歩堂セレクション Best Price! - 3DS出版社/メーカー: カプコン発売日: 2015/04/02メディア: Video Gameこの商品を含むブログ (29件) を見る 「逆転裁判」というゲームがあ…

「ジャングル・ブック」

原題:The Jungle Book 監督:ジョン・ファヴロー 脚本:ジャスティン・マークス 原作:ラドヤード・キップリング 本当の闇をあなたは知っていますか。まわりに一切の光がなく、夜目は一切利かず、ただ、漆黒がある。 文明に生きているとつい忘れがちになる…

「トランボ/ハリウッドに最も嫌われた男」

原題:Trumbo 監督:ジェイ・ローチ 原作:ブルース・クック 脚本:ジョン・マクナマラ かつて20世紀には「冷戦」と言われる戦争が存在した時代がある。 世界が二つに割れるという、そこを境に思想も経済も人も分断されていた時代があった。 1945年に第2次世…

「シン・ゴジラ」

監督:庵野秀明(総監督)/樋口真嗣(監督・特技監督) 脚本:庵野秀明 この映画が公開された日、ボクは日本にいなかった。 先のエントリに書いたとおり、「別の映画」を目当てに台湾にいたからである。 携帯電話を切り、ネットにもあまりつながない状況で台…

「セトウツミ」

監督:大森立嗣 原作:此元和津也 脚色:宮崎大/大森立嗣 ここ最近見た映画が立て続けに「暴力」によって人が死んだり痛めつけられたりする映画だった。 自分は、暴力というものへの忌避感は基本的に強い。 俺自身いじめとは無関係とはいかない時期はあった…

「日本で一番悪い奴ら」

監督・脚本:白石和彌 私は基本的に怠惰でだらだらした不真面目な男である。 怠惰というのは悪である。この国にはある種そういうのを嫌う空気がある。隙あらば仕事をし、寸暇を惜しんで働き続ける者ほど美しい。勤勉なものほど、称揚される人間達はいない。…

2016年上半期感想書き損ねた映画たち

「オデッセイ」The Martian (リドリー・スコット) オデッセイ 2枚組ブルーレイ&DVD(初回生産限定) [Blu-ray]出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン発売日: 2016/06/03メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (29件) を…

「64-ロクヨン-」前後編

原作:横山秀夫 監督:瀬々敬久 脚本:久松真一/瀬々敬久 横山秀夫のD県県警シリーズ最大ヒット作「64」の映画化。 D県県警の広報官・三上義信(佐藤浩市)は失踪した娘を探し続けている。娘は自分の顔が嫌いだと言っていた。三上の、その刑事のような目で見…

「ヒメアノ〜ル」

監督・脚本:吉田恵輔 原作:古谷実 生きている日常というものはどことなく茫漠として見えるものだ。 世界では様々な事件や事象が起きていてもそこから遠く離れているだけで、世界から接続されてないように感じたりする。テレビでは事件、事故、政治、経済、…

「殿、利息でござる!」

監督 中村義洋 脚本 中村義洋/鈴木謙一 原作 磯田道史 中村義洋監督による、喜劇調の初時代劇映画である。 さて。 日本人って「サムライ」って言葉が好きだ。 なんだろうね。日本人と言ったら日本刀持って髷結って馬乗ってね。俺達日本人は「昔からサムライ…

「アイアムアヒーロー」

原作 :花沢健吾 監督 : 佐藤信介 脚本 :野木亜紀子 それは唐突に始まる。予感すらない。 35歳。漫画家アシスタント。趣味はクレー射撃。名前は「えいゆうと書いてヒデオ」つまり英雄。鈴木英雄(大泉洋)という名前の男が主人公である。妄想癖があり、性…

「ズートピア」

原題:Zootopia 監督:リッチ・ムーア/バイロン・ハワード 脚本:ジャレッド・ブッシュ/フィル・ジョンストン ディズニーのアニメーション新作。多種多様な動物が住む巨大都市「ズートピア」で警察官になったウサギのジュディと詐欺師のニックが、肉食動物た…

「ちはやふる/上の句」またはネットにおける日本映画にまつわる言説について

「ちはやふる/上の句」 監督・脚本:小泉徳宏 原作:末次由紀 しょっぱなから景気の悪い話で申し訳ないが、最近更新量がめっきり減った。 まあ、単純な話、それすなわち映画鑑賞量が激減しているからである。 正直な事を言えば休日は寝ている事がめっきり多…

「あやしい彼女」

監督:水田伸生 脚本:吉澤智子 若くして子供を産み、苦労して育て上げた73歳のおばあちゃんが、20歳に若返り、青春を謳歌するコメディである。(以上ストーリー説明終わり) 映画ファンには言わずと知れた韓国映画「怪しい彼女」のリメイクである。 怪しい…

「リップヴァンウィンクルの花嫁」

監督・原作・脚本:岩井俊二 「私はこの涙の為なら死ねるよ。」と里中真白は言った。 この世は契約と嘘で出来ている。国というもの、それを支える家族というもの。それらと個人をつなぐもの。組織と個人をつなぐもの。他者とのお金を挟んだやりとりをする時…

「サウルの息子」

原題:Saul fia 監督:ネメシュ・ラースロー 脚本:ネメシュ・ラースロー/クララ・ロワイエ 第二次世界大戦中のナチス・ドイツがユダヤ人などに対して組織的に行った大量虐殺、つまり、ホロコーストについての映画、である。のだが。 これがまたなんというか…