虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

「久米宏ラジオなんですけど」『あなたの好きな小噺、ジョークを教えてください』小噺・ジョークまとめ。

 11月24日にTBSラジオで放送された「久米宏 ラジオなんですけど」に寄せられた「リスナーが好きな小噺・ジョーク」を有名・無名問わず、出来るだけ書き出してみました。



 まず、古い音源から、立川談志師匠の小咄。

家元を笑わせろ―笑うべきか死ぬべきか、翔ぶべきか

家元を笑わせろ―笑うべきか死ぬべきか、翔ぶべきか

ジョーク。


レストランにくるといつもひとりなんだけどショット(グラス)2つ置いてウイスキーを入れる客がいた。毎日だ。
ある日。
「お客様うかがってよろしゅうございますか?」
「おお、いいよ。なんでしょう。」
「あの、いつもお客様、ショットグラス2つ置いてウイスキーおつぎになって召し上がってますが、よろしかったらですけど、訳があったら教えて頂きたいんです。」
「あ?おお、おお。いやね、隠すほどのことじゃないんだよ。僕の親友がね、まー最愛の友だね。遠いところに行ってしまってね、会えないだろうと思ってるんだよ。向こうも同様だろうがね。で、友を偲んでね、2人ってことでね、好きな友のためにね、呑んでるんだよ。」
「なるほど美しい話でございますね。」
「いやいや」
「ありがとうございました。」
で、そのうち2杯が1杯になっちゃったんだね。「ワンショットでいいんですよ。」ってことでね。そりゃ気になりますからね。何回も何回も毎日毎日ですから。
「あのー。」
「はい、なんでしょう。」
「今まで2つお摂りになってたお客様、ずっとこのところ1つですね。」
「うん。そう。」
「お友達と一緒に呑む、という話を伺いましたが。友達に何かご不幸でもあったんですか。」
「え?ああ。違う、違うんだよ。


 俺が禁酒しただけなんだよ。」

お公家さんが悪いことをして、みんなでよってたかってげんのう(カナヅチ)でぶん殴られている。
「おいおい、いくら悪いことしたってげんのうで殴るのはよくないよ。」


「いやいや、公家(くげ)の曲がったのはげんのうでなきゃダメです。」

(フィリピンで)反マルコス大統領派が作ったジョーク。


大統領にまでなったんだからってんで、マルコス大統領の切手を発行した。評判が悪いってんだね。
(評判が)聞こえてくるもんだから
「おい。」
「はい、なんでしょう。」
「わしの切手、評判悪いんだって?」
「申し訳ありませんが、評判悪いんです。」
「どう評判が悪いんだ?忌憚なく言いな。」
「えー・・・つかない、と言ってるんです。」
「つかない?持ってきなこっちへ。・・・ほら、つくじゃない。」


「それが違うんです。国民は表の方にツバをかけますんで。」


ここからが投稿されてきた小咄。

(普段携帯電話を持たない)ある高名な落語家の、その弟子が師匠に携帯電話を持たせて、(あとで)電話を掛けました。
 そこで師匠が一言。


「おお!おれの居場所がよくわかったな。」

子供A「やーいお前の母ちゃんでべそ。」
子供B「やーい、お前の母ちゃん大根足。」


母「あんたたち!また兄弟ケンカかい!」

子供「おかーちゃん!お姉ちゃんがとなりの医学生に注射してもらったんだって!」


母「また(股)かい?」

結婚する時、私は女房を食べてしまいたいと思ったほど可愛かった。


今考えれば、あの時食べておけばよかった。

金持ちの女はいったい何にお金を使うんだろうな。


酒もバクチもタバコもやらないし。なにより、自分が女なんだからな。

女「あなた。飲み過ぎちゃって大丈夫?大分酔ってますよ。」
男「大丈夫だよ。本当に酔っ払ったらよ、あそこの2人のウエイターが4人に見えるからよ。」
女「あなた。ウエイターは1人しかいませんよ。」
男「なにおう!?」


ウエイターが男に一言。


「あなた。さっきから1人で何騒いでるんですか?」

診察室にて。
若い娘とそのお母さんが診療を受けている。


医者「お嬢さん。着物を脱いでください。」
母親「先生、診て頂きたいの、母親の私なんです。」


医者「そうですか。じゃあ、舌を出してください。」

「前から一度聞きたかったんだけど、おみっちゃんとこの亭主、なんか見込みがあって結婚したの?」
「冗談じゃないわよ、あんな人。見込みなんてありゃしないわよ。」
「じゃあなんで一緒になったのよ。」


「だって、冬寒いんだもの。」

アメリカのクリントン大統領夫妻が地元に帰ったときに、ガソリンスタンドで働くヒラリーの元彼を見かけたときの話。


夫「ヒラリー。もし君が彼と結婚していたら、ガソリンスタンドの店員の奥さんになっていたかもしれないな。」


妻「なに言ってるの、ビル。彼と結婚してたら、彼が大統領になっていたわよ。」

ある青年が一頭のらくだを連れて砂漠を旅していた。
若いだけあって時が経つにつれ、性的な欲求が昂じて困り果てた。


ある日青年は欲求に耐えきれなくなり、らくだを相手に性欲を発散しようと試みた。
しかし、らくだはいやがって、前足を高く上げて青年を振り落とそうとする。

そこに砂漠の彼方から美しく若い女性が現れた。青年は狂喜乱舞した。
だが、娘はズボンをズリ落とした青年の姿にぎょっとして、逃げようとする。


青年は言った。


「待って!一生のお願いだから逃げないで!どうか少しの間だけでいいから


 ラクダの前足を押さえつけていただけませんか。」

ゴルフコースに出た中年の夫婦。妻がパー5のゴルフコースで2オンした。1打で入ればイーグル。妻は狂喜乱舞した。

「私、これで入ったら死んでもいいわ!」と叫んだ。


すると夫は「OK」を出した。


(※ゴルフにおける「OK」は「1パットで入れたことにする」ことを承諾すること。)

江戸川区には一カ所も墓地がないところがあるよ。」
「どこよ?」


「恋は(小岩)はかない。かな。」

大きな犬を連れ、2つの棺が載った馬車を従え、喪服姿の女性が石畳の道を歩いてきた。
奇妙なのは馬車の後ろに数人の平服の女性が付いて歩いていたことだ。
これを見たある女性が、喪服姿の女性に尋ねた。
「これはどなたの葬儀なのですか?後ろの女性たちはなんで付いてくるんですか?」


喪服姿の女性が
「この犬が姑をかみ殺し、それを止めようとした夫まで殺してしまいましたの。」
「そ・・・その犬がですか?是非その犬を貸してください。」


「では、列の後ろにお並びください。」

3歳の坊やがお母さんに言いました。
「ぼく、弟か妹が欲しいんだけど。どうすれば出来るの?」
お母さんが言いました。


「あんたが早く寝れば出来るよ。」

「おい、昨日のヤンキース戦見た?ホームランボールを取ろうとして顔面に当てたやつ!ケッサクだったよな!」
「昨日のヤンキース戦か!見たよ!


 気絶するまではね。」

「すいませんが、私鳥の物まねが出来るんで、こちらの劇場で採用していただけませんか。」
「あんたね。そういうのはあまり珍しくないからお断りします。」
「そうですか。残念です。」


 そう言うと男性は天に向かって羽ばたいていった。

「わたくし、隅田川で水練の達人を見ました。」
「どんな?」
「顔を水につけたまま身動きひとつせず、海の方に流れていったんだけど、あれは見事な水練だと思ったね。」
「いや、そいつは土左衛門じゃねえの?」


「うーん。名前までは聞かなかったよ。」

ある大統領の演説。

「この国の大統領になるには2つの大きな素質が必要だ。私は2つとも持っている。
 一つは絶対的な記憶力!2つ目は!


 ・・・えっとなんだっけ?」

隣同士に済む男2人の会話。

男A「おい。昨日の夜は大分お楽しみだったな。となりの俺のところまで奥さんの声が響いていたぞ。」
男B「えっ!


  今、出張から帰ったところなんだけど。」

新婚の夫がベッドの中で妻に話しかけた。

「本当のところ、君にとって僕は何人目の男なんだい?」


妻は30分経っても無言だった。
「気を悪くしたんだね。ごめん。そんなことを聞いて。」


「違うの。まだ数えてるのよ。」

 弟が生まれたお兄ちゃんの話。

「今までママを独り占め出来たのに、弟が生まれてからというもの、弟の世話ばかりで僕に構ってくれない。
 そこで僕はママのおっぱいに毒を塗って、弟を殺してやろうと思った。


 翌朝。パパが死んでいた。」


番組のレギュラー、林家彦いち師匠の小咄。

酔っ払い同士の会話。


「おーい?あれお月さんだよなあ?」
「なに言ってるんだ。まだ沈んでないよ。おてんとうさんだよ。」
「お月様だよ。」
「何いってんだおてんと様だよ。」
「おい、向こうやら来る奴に聞いてみようじゃねえかよ。
 あの、すいません。」
「なんですか?」
「あそこに浮かんでるのはお月さんですかね?おてんとさんですかね?」


「いやあ、オラこのへんのもんでねえからわがんね。」

電気屋の夫婦の話。


昼間っからいちゃいちゃしている。旦那さんがおっぱいをラジオのダイヤルに見立ててくるくる回している。
「お前さあ、俺が回しているんだから音くらい出したらどうだい。」
「何言ってるのよ。


 下の差し込みがはいってないでしょ。」

 ある男が仕事が終わりまして、ぐるぐる回っている。そうすると牧場にさしかかる。

「時間がわからないな。なにか時間のわかるようなもの・・・あそこに牛の乳をしぼっているおじいさんがいる。あの人に聞いてみよう。


 すいません。時間がわからないんで教えてもらえますか?」
「時間ですか。そうですか。」
 おじいさんはしぼっていた手をゆるめて、手をぱっぱと払うと、牛のお乳をぐーっと持ち上げまして
「今、2時ちょうどですね。」
「あ、そうですかありがとうございます。餅は餅屋というけど、牛の乳で朝晩の時間の加減までわかるのか。すごいなー。ありがとうございました。」


 で、その秘密が気になってしょうがない。時間に余裕がありましたんで、しばらく回ってからそのおじさんのところで
「すいません、もう1回だけ時間を教えてもらっていいですか。」
「ああ、そうですか。いいですよ。」
さっきと同じように、おじいさんは牛のお乳をぎゅーっと持ち上げて
「2時20分ですね。」
「えー!?そんな細かい時間までわかるんだ。こんなことを聞くのは野暮で恐縮なんですが、その牛の乳の重さの加減で時間がわかるんですか?」


「ああ、違うよ。乳を持ち上げると向こうの時計台が見えるんだ。」


再び投稿。

税務署にて。

「それでは次の方どうぞ。」
「マママママママイケル・ススススススミスです。」
「落ち着いてください。」


「いえ、私は落ち着いているんですが、父が私の出生届を出すとき緊張していたもので。」

闘牛の肉で作ったステーキ店があった。
ある日、常連客が
「今日はいつもより肉、うまいね。」
ウエイターが答える。


「昨日は牛が勝ったんです。」

ある老夫婦の会話。
「お前いつもあちこち痛いと言うけれど、痛くないところはないのかい?」


「あなたと いたくない。」


最後に。


アシスタントの堀井美香アナが番組中、久米宏が解説をつけないとジョークを理解できない、ということが頻発したことを受けての久米さんの小咄。

ある噺家が嘆いている。
「俺には噺家に向いてない。」
それを聞いた友人が
「どうしたんだよ?」
噺家が答える。


「俺の噺を聞いた堀井美香が大笑いするんだ。」