虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

「無敵看板娘」16巻

toshi202006-03-12

作者:佐渡川準 出版社:秋田書店


 個人的に応援しつづけている、週刊少年チャンピオンで新シリーズが間もなく連載開始する看板娘ガチンココメディ。ですがなんと・・・



 速報!!テレビアニメ化決定!!!



 うわーい!「週刊少年チャンピオン」から(タイアップ以外で)アニメ化なんて、「グラップラー刃牙」「浦安鉄筋家族」以来の快挙!


・今週のチャンピオン画像
http://f.hatena.ne.jp/toshi20/20060314121652


●エピソード別雑感



・#164「覚悟くらいしろ!」…この漫画にしては珍しく時流を意識した、学校襲撃の防衛対策訓練に美輝が無理矢理乱入する話。襲撃する美輝が、児童に見立てたうさちゃん人形を喰らうところがそこはかとなく凶暴で、その後の先生方の異様な盛り上がりに説得力を持たせている。


・#165「大人も夜に変身したい」…太田さんが夜に狼になる話・・・というわけじゃなく、ヒーローオタクの彼が自作パジャマで悪戦苦闘する話。とりあえず、突っ込み役を若菜ちゃん&勘九郎にまかせてひたすら暴走する太田。美輝がいないといよいよ歯止めがかからなくなる辺り、相対的にまともなだけで彼も大概変な奴なのだなーと実感する。


・#166「悪夢をください」…いい夢を見すぎるので早起き出来ないという美輝が、悪夢を見ようと太田とめぐみに協力を頼む話。とりあえず、おかみさんに心の芯まで調教されまくってる美輝を見ると、意外と彼女、属性Mなのかもわからんな。


・#167「冥界からのピンチランナー」…運動会にかこつけて、めぐみからなぜか怨霊と思われている茅原先生と勘九郎が生存確認させようと必死になる話。まあ、話の前提からしてかなり無理矢理なんだが、話の落としどころは悪くない。しかし、茅原先生は本当にめぐみが好きなんだなあ。変な意味じゃなく。


・#168「ブレッド売りの青年」…生きていると分かった途端、今度は勘九郎をこき使おうとするめぐみ。というわけで勘九郎がパンの路上販売する話。バイト経験豊富なせいか、勘九郎があっと言う間に適応するのがすごい。あと、おまけの一枚絵で、本人の知らないところでメガネっ子とフラグが立ってて爆笑。


・#169「乙女の重圧」…おならをしてしまっためぐみが、必死にそれを誤魔化そうとする話。それだけの話に1話かけてちゃんと成立してるあたりが面白い。つーか、勘九郎が違和感なく輪の中に入ってるのがすげえ。今までじゃあり得ない光景なのに違和感ねえ。あと、表紙のめぐみがなんかいい。


・#170「揺るぎない正義感を胸に」…人の善悪がぴたりと分かるという敏行(犬)に悪人判定され落ち込む権堂さんの話。本気で落ち込むゴン子さんが可愛いんだが、上司の坂田さんの提案で試みる、彼女の「悪行が実にスケール小さくて、いいやね。あと坂田さんはやっぱいい上司だなあ。


・#171「生まれたからには名前が欲しい」…勘九郎が必殺技開発に着手する話。普段からフラストレーション貯まってるせいか、出来た必殺技がかなり凶悪。悪魔超人も真っ青だ。


・#172「団体さんいらっしゃい」…めぐみからの怨霊扱いが抜けていない茅原先生を、美輝と勘九郎が協力して誤解を解こうとする話。そのために取った方法が、トラウマにはトラウマを、という強引な方法で非常に大戦鬼らしい。


・#173「物欲抑えきれず」…大戦鬼、テレビ欲しさに太田の家からテレビを強奪しようとする話。つーか、普通に犯罪だ。太田のホームセキュリティ化の伏線は165話だと思う。


・#174「走れ、命をかけて」…久々に美輝が唐突に奇行を。長い前掛けをし始めた美輝にめぐみの復讐の魔の手が迫る。全編ナンセンスなんだが、この二人の関係性ならではの説得力があったりなかったり。