虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

「無敵看板娘N」2巻

toshi202006-09-09

作者:佐渡川準 出版社:秋田書店


 個人的に応援しつづけている、テレビアニメが好評放映中の看板娘ガチンココメディ、リニューアル第2巻。大戦鬼が湿り気のありそうなモノをしごいている表紙が目印だ<言い方を考えろ。


アニメ公式ページ:http://www.onimaru.net/


アニメ公式ネトラジ「素敵看板娘
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・#12「鮫皮の向こう側」・・・大戦鬼がある男に興味を抱き始めた。それが新たなる因縁の始まりであった・・・・。てなわけで、テッコツ堂の青鮫の正体が、読者にだけ明らかになる回・・・・。おかえりなさい勘九郎。全読者が待ってたよ。多分。


・#13「帰ってきた挑戦者」・・・西山勘九郎、本格復帰。青鮫である正体は従業員にも商店街の連中にも秘密、という重い枷があることが判明。勘九郎>美輝>青鮫(=勘九郎)という順に追っかけをやる、というよく分からない関係性が発現。
 あと、青鮫と人格が全然ちがうやん、という突っ込みが多いが、彼にはもともと思い込みの強さと環境適応力のあるという設定を忘れてないかい?半月も教育されれば、彼は順応してしまうであろう。というわけで、違和感があっても受け入れるように。


・#14「ああ繁殖期」・・・美輝がついに初恋を。美輝の奇行癖から、種族を超えた愛の始まりとその終わりを描いた、壮大かつ前代未聞のロマンス短編<壮大じゃない。相手はトドですが。めぐみの初恋も地蔵だったが、この漫画に出てくる女性キャラはろくなものに惚れないな。つーかせめて、人類に惚れろ。タイトルはちょっとエロい・・・かもしれない。


・#15「梅肉色の弾丸」・・・賞金10万円の種とばし大会という素朴なイベントが殺伐とした殺し合いになるという、大変「らしい」話。あと、青鮫はプライベートでも青鮫を着なきゃいけない、という厳しい掟でもあるのか。


・#16「キャンパスの主人公」・・・子供たちにモテモテの青鮫に美輝が嫉妬してカチ込みかける話。勘九郎は「青鮫」時は「ばれちゃいけない」責任感から、ほぼ互角で戦えることが判明する。つーことは、いままでは「負けクセ」がついていた、ということ、なんだろうなあ。よくわからんけど。でも最強は、子供たちを思うセンセイであったと。二人のマジパンに挟まれてもケガしない体(つーか顔)の持ち主であることが判明。愛を忘れたご町内、花見町ではそのくらいの耐久力がないと生き残れないのかもしれません。


・#17「暴君の憂鬱」・・・美輝、甲斐ん家に出前する話。花見町の住人だったんだねえ・・・。というわけで、甲斐の妹・このみちゃんと4つ子の弟(名前不明)が初登場。
 兄妹そろって目つきが悪いが、目つきの悪い女性キャラであるほど可愛い*1、という佐渡川キャラの法則にのっとり、この妹がけなげなキャラ。この漫画には珍しいほど兄思いな様が、殺伐とした商店街の連中の心すら溶かす。おそるべし甲斐妹(このみちゃん)。


・#18「それでもあなたは主のために」・・・敏行が若菜ちゃんの朝顔に捕まり四苦八苦、な話。若菜ちゃんは新シリーズになってから、ますます奇行が目立ってきて、大変心配である。あんな商店街の連中に関わったばっかりに(ほろり)。敏行も大変である。あと今回で、犬同士は会話できる、という設定が判明。いよいよ「じゃりン子チエ」っぽくなってきた、かもしんない。


・#19「いま 強くなる絆」・・・なんと美輝がカチ込みかけるのが日常になってしまった、青鮫(勘九郎)の受難を描いた回。つーか、しのぎつづけているのか。本当は勘九郎は美輝より強くなっているのかもしらんねえ。本人気づいてないだけで。個人的に「ナパーム」になってから、はじめて心の底から面白いと思った、傑作エピソード。やっぱ勘九郎絡みの話は違うね。


・#20「純粋すぎるやつら」・・・太田がカード欲しさに、年端もいかぬ娘を拉致監禁して調教する話。説明としては全然間違ってないのが恐ろしい。ヒーロー好きなら何やってもいいわけじゃないぞ、太田さん。ま、話としては面白かったから、いいけど<よくない。


・#21「あなたに捧げるお祭り騒ぎ(前編)」#22「(後編)」・・・カンナのちょっと暗い過去が判明。そして美輝とカンナの意地と両親への思いを懸けたガチンコ対決が。後編冒頭のカンナの啖呵で、彼女もいよいよムテカンキャラっぽくなってきた。真っ当に熱い話であった。

*1:俺の主観だが。