プチ失踪日記
たびにでます さがさないでください。
いってらっしゃい。戻ってくるなとか言われるな…。まあ、この日記書いてるの家じゃないんだよな。わはははは、笑っとけ、笑っとけ。
てなわけで、会社近くの漫画喫茶からお送りしてます。そんなあっしはですね、話題の
を読んでます。
「不条理日記」などで知られる漫画家・吾妻ひでお氏が、2回の失踪、アル中による精神病院強制入院などの経験をもとに描くノンフィクションコミック。
俺が一読して、ふとつぶやいた一言。
「…いいなあ…うらやましい。」
いや、実際読んでると妙に明るいんですね。状況はひたすら悲惨なのにその様子を第三者視点で淡々と描写していくスタイルなんで、漫画内の作者はとても楽しそうに人生を謳歌してるように見える。考えてみるとそれがかなり怖いんですけどね。
でも、ある意味俺の中の潜在願望に失踪したい気持ちがあるのは事実だと思う。つい4、5年前くらいには妙に破滅的思考が身についてた時期もあって、いつもドロップアウトすることばっかり考えてた。今はそれほどでもないけれど、やっぱり会社入って2年以上、「どのようにいなくなるか」ということばかり考えてたりとか。
…危ないですね、実際。
でもこの漫画で一番怖かったのはやっぱりアル中の描写ですよ。
冒頭で吾妻先生は「この漫画は人生をポジティブに見つめ、なるべくリアリズムを排除して描いてます」って書いてるんだけど、それでもこのアル中の実体験に基づく話は怖すぎる。
手が震える→いつでもどこでも酒が手放せない→体が酒を受け付けなくなる→幻覚→自殺願望→生活がままならなくなる、
って流れを淡々と提示されると、もう本当、ぞっとする。人間ここまで酒で壊れるんだ…、ともう愕然としますね。所詮、今の俺には破滅する勇気すらないわけだけど。
そういう俺にとってできることはおとなしく、この本の続きを待つだけ…
と、巧くまとめたところで、お開き。←どこが。