ブラック・ジャック Karte.15「偽りのウェディング」
…が面白かった。
なんとなく録画し続けては、気が向いた時に見ているブラックジャックですが、今週は面白かった。シナリオはいつものピノコ視点じゃなくて、患者視点で進行する。
末期ガンで死を覚悟している少女が主人公。病院の病院長が「ブラック・クイーン」桑田このみ!彼女メインのエピソードはどうも通過済みって設定にしているようで、結局ブラック・クイーンがブラックジャックに依頼するのであった。
この末期ガンのお嬢・みちるは死期の近い娘に「何でもしてやる」という両親にこう言う。「結婚したい。」「最初に部屋に入ってきた男性と結婚する」と。
なんだこの女。
両親は気心の知れたお嬢の幼なじみである編集者のキモメン男性とやらせで結婚させようとするわけだが、間の悪いことに仕事を請け負ったブラックジャックが入ってきてしまって、彼女と結婚(の真似事)をするハメに。キモメン幼なじみは立場無く遠くから見てるだけ…。
体が弱って精神的に電波ゆんゆんな感じのヒロインと、医者としての良心から電波でもかまわんから全身切開18カ所の大手術を受けるための「生きる希望」があるならいい、と話を受けるBJ。
原作の「かりそめの愛を」のアニメ化だったんだけど、みちるがなぜか妹キャラ(キモメン幼なじみの回想で如実に)になってたり、原作にはないピノコとの修羅場があったり、ブラックジャック=大塚明夫、ブラッククイーン=田中敦子で、少佐&バトーの共演があったり、変なところでサービス満点。
さらに手術では「にゅうぼう」「人工肛門」などの言葉が飛び交い、なんか卑猥な感じに。そして直腸切断、人工肛門取り付けのための、仰臥位の吊し手術。これがまたエロい(絵的に)。
…まあ、そんなこんなで結局BJは全身転移したガンをすべて取り去る。いまさらながら、すげー!末期ガンですら治す!恐るべしBJ。
手術の二週間後。本当にBJを好きになってしまった電波女・みちるはBJに告白する。
「先生がそばにいてくれたならあたし死んでもいいんです!」
これを聞いてBJは怒る
「これから生きる希望を味わおうと言う時にまた死ぬだなんて、なんて言いぐさだ!」
それでも言い募る、電波。話聞けよ。それでも立ち去るBJ。
立ち去り際BJは言い放つ。
「夢の中に逃げ込むんじゃない!夢を持って生きていけばいい!」
か…かっこいい。これぞBJ。そしてBJはキモメン幼なじみに助け船を出すのであった(お約束)。
…いいバレンタイン供養でございました。
ちなみに今週の作画監督は杉野昭夫(OVA版BJの作画監督)!全体的にソフトフォーカスがかかってて、なんか出崎っぽいと思ったら!
でも、なんかこう、電波っぽくなおかつ艶っぽい感じが、今回の話に異様にはまってた。
次回予告が流れる。「ピノコ行方不明」。