今週のプラネテス-ΠΛΑΝΗΤΕΣ- PHASE.14「ターニング・ポイント」
http://www.planet-es.net/
http://www3.nhk.or.jp/anime/planetes/
●あらすじ(公式ページより)
新型ToyBox2が配備されハチマキは子供のように喜ぶ。そんな中、デブリ課に社内恋愛禁止令が出される。テクノーラ社内で上司の娘を妊娠させた男のことが問題になったのだ。その会社のやり方に反発するハチマキとタナベ。そんな折、ToyBox2で宇宙に出たハチマキ達に、その噂の男から通信が入った。
●メモ
シリーズも折り返し地点。で「ターニング・ポイント」。そのまんまだな。
・「うお!ビニールかかってるよ!フィー!はがしていいかこれ?」
シートからビニールをはがす瞬間の感動は、この時代も共通しているようで。
<初登場キャラマシン>
Toybox2 設定資料
12話で壮絶な最後を迎えたToyboxの代替船として投入されたシリーズ最新鋭機。
・「頑張れ!」「あの…話は?」「頑張れ!頑張れ!タナベ!」
前々回のタナベとチェンシンのデート阻止作戦そのものは失敗しながらも、その裏工作が意外な形で実ったことをタナベの言葉から了解したリュシー嬢のタナベへの言葉。欲得ずくでありながら、友達としての声援も兼ねている、彼女ならではの見事な台詞。
・「仕事終わったら食事でもいかねーか?」「いいですよ。フィーさんたちが帰ってきてから。」「ちげーよ!いやあの…俺とお前だけで。…駄目か?」
このタナベのボケはわざとっぽい。こういう局面までくるとタナベの方が一枚上手なのか。
…というわけで前々回辺りから急速に接近しているハチマキとタナベなのですが、
・「本日より、我が第2事業部デブリ課は社内恋愛を禁止する。」
突然のラビィ係長(補佐)よりお達し。
_, ._
( ゜ Д゜) …………
( つ旦O
と_)_)
_, ._
( ゜ Д゜) ガシャ
( つ O. __
と_)_) (__()、;.o:。
゜*・:.。
↑2人の心象風景(当サイト推測)
今週はご都合主義な展開を意識的に増やしている感じ。
・「いねーよ。好きな女も付き合ってる女も。成績はいいかもしれねーけど、性格ブスばっかじゃん、テクノーラの女って。」
ハチマキ、山岡士郎的失言。タナベ、栗田ゆうこ的に憤慨。痴話げんか開始。前回でほぼ王手がかかってるだけに、タナベ、終始強気である。
・「悪いな。恩にきるよ。」「!おっ…おお」
・「ユ〜リ〜。地球でなにかあった?」「人が変わったみたい?」
つーか誰だあんた(ひどい)。というわけで、性格が変わった(戻った)ユーリに反応する人々。
・「未来のエンジニアがね、壊してくれたんだ。過去にこだわる自分を。」
未来のエンジニア=キュータローくん(前回登場のハチマキ弟)。説明としては的確。
・「教えてもらえませんか?テマラ・ポワチエが今どうしているのか。」
・「なぜ彼に肩入れを…。同情ですか?それとも、連合への反発?」「私は…私は貴族にはなれないな。」
11話の一件以降、ミスが多いと指摘されているクレア。たまたま顔を合わせたハキムに、テマラの安否を尋ねる。
その後、デブリ課はトランスリンクテストに。ちなみにデブリ回収が目的ではないので、管制課を通していない模様。
そこに通信が。
・「小惑星の進路に私たちの実験モジュールがあるんです。」
<初登場キャラ>
ニン(本名:ニン・マンテーニャ。新素材の開発をする研究員。第三事業部長の娘との間に子供が出来てしまい、そのために火星に飛ばされかかっている。通称:妊娠男。) 設定資料
緊急ミッション
依頼:小惑星から実験モジュールを救って欲しい。
任務:実験モジュールを動かして小惑星を避けろ。
そこに別の通信が。娘を孕ませた男への当てつけで、圧力かけて実験を邪魔しようとする第三事業部長であった。
<初登場キャラ>
ノーマン(本名:ノーマン・シュマイワー。テクノーラ社第三事業部長。)
●ノーマン第三事業部長様の素敵台詞集。
・「ナマコなんぞ研究してどうする。そんなモジュール、小惑星にでもあたって保険金をせしめる方が会社のためだ。」
・「ヒラ社員に変わりははない。上司命令に逆らうつもりか。」
・「ばかもん!うちの管轄ではヒラの口答えは禁止に決まっていて…」
・「その宙域は第三事業部のものだ!私が一番偉いんだぞ!」
・「私の管轄で勝手なことをやらかして!この落とし前、どうつけるつもり・なんだ!」
「なんだと!うちのなわばりを荒らしておいて。」
●ノーマン第三事業部長の素敵行動集
・娘を孕ませた男を火星の採掘工場へ出向(左遷)。
・ついでに男の同僚・上司もついでに火星に左遷。
・男のいた部署は解散。
・彼のやってた新素材の実験を妨害に次ぐ妨害を続ける。
このわかりやすい俗物ぶり。行動のエスカレートっぷりはちょっと異常。情実人事、恐怖支配、恫喝脅迫、なんでもござれ。台詞も途中からヤクザみたいになってきている。
・「うるっさい!このままじゃデブリができちまうんだよ!それでもいいってのか、ああん!?」
ヤクザぶりなら負けてない、フィー姐さんの一喝。ハチマキの反抗を黙認しつつ、デブリ屋の本分としての仕事のみ発言する姐さんはさすがである。
・「連れてくって手もあるよなあ、火星に。」
でもそれって火星で子供を産むってこと?ルナリアンのノノもびっくりのマーティアン(Martian)誕生!?
・「そういうところがデリカシーに欠けるって言うんです!」
ラストの会話はハチマキのデリカシーの欠如とタナベの先走りが手伝って、会話自体に品がないんですが、キスに至る演出で黙らせてしまうという荒技。
●雑感
ラブコメ決着編。
このシリーズの俗っぽさが前面に出たエピソ−ド。品を損なわない下品を目指したかのような話だが、それ自体大河内一楼氏の個性なのかも。