虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

「キャビン」

toshi202013-03-20

原題:The Cabin in the Woods
監督:ドリュー・ゴダード
脚本:ジョス・ウェドン/ドリュー・ゴダード


 大学教授に横恋慕していて恋愛しそこねていた「処女」女子大生、体力に自信のある「体育会系」男子学生に、彼とつきあっててすでに肉体関係もあり、金髪にした「奔放」女子同級生。勉強に専念していて真面目一筋の「優等生」イケメンに、車ノリながらでもハッパ吸ってラリってる「バカ」学生。
 彼らはゆるい友人関係を築き、そしてこれから旅行に出かけようとしている。その目的地は携帯の電波もGPSも届かない辺境にある、森の中の一軒の小屋。その道すがら、ボロボロになった個人商店の親父から警告されるものの、彼らは目的地へと足を踏み入れる。その開放感から盛り上がる一同。
 しかし、彼らはそこで、だれもが想像した通りの目に遭うことになる。


 そして、彼らは監視されていた。監視している人々の目的とは何か。



 えー、どう書こうか。
 評点:★★★★★。大変面白い映画です。ホラー映画です。以上。見てない方はこれ以上は知らなくていいのです。回れ右してください。前情報を遮断してご覧ください。







 で、ネタバレかはわからないけれど、これから先なんですが。これはね。面白かった。
 町山智浩さんが上映イベントで伊集院光さんをオファーしてたんだけど、このキャスティングは的確ですよね。この話は伊集院光向きですよ。以前、僕が感銘を受けて思わず感想書いた、あのバラエティと同じノリで始まるんですよね。つまり、5人を監視している人の存在が、あらかじめ明示され、5人はその存在の罠にはまる話なのですが。


感想:予定調和な絆をぶっこわせ - 虚馬ダイアリー


 でまあ、ホラー映画というジャンル映画への愛がぱんぱんに詰まった物語なんですが、僕が色々思い出したのが、数々のアニメ映画の名作なんですよね。だから本当はアニオタなんかも、この話、面白がれるはずですよ。後半のメタメタ加減とかは、むしろアニオタ向きと言っていいくらいだと思うんです。



序盤は「千と千尋の神隠し

千と千尋の神隠し (通常版) [DVD]

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中盤は「モンスターズ・インク


終盤は「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー


そして、結末は・・・アレ。






 これらの作品の面白い要素をいいとこ取りして1本の映画に詰め込んだ感じで、最後まで観客の想像の「斜め上」な展開が連続するので、未見の方、見ればいいと思います。これだけ書いても多分、なんのこっちゃわからないでしょうし。それでいいんです。大好き。(★★★★★)







 そして冨樫義博は、やっぱり天才だと思いましたよ。話の展開や世界観は「レベルE」の「カラーレンジャー」編を思い出した。ブログのエントリ名はそこから採っています。読んだことない方はこの際、読んで欲しい。