虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

ホラー?映画ベストテン


2012-10-31
http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20121031


 参加したいという気持ちだけが先走っていましたが、こんな映画感想ばっかり書いてるブログやってるにも関わらず、驚くほどホラー見てない私なので、どうにかこうひねり出していこうと思います。
 そこで、あえてホラーというジャンルにこだわらないで、様々な切り口で怖かった映画を出していきます。
 順不同で。




・「[focus]」

[Focus] [DVD]

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 昔、たまたまレンタルビデオで借りて見て、浅野忠信のキレっぷりが非常に怖かった一本。ドキュメンタリータッチの主観カメラで展開する分、ビデオで見たから余計にリアルで怖かった。怖いというより精神的にクる映画。本当に怒らせたらいけない人間とはどういうものか、というのを思い知らされた感じです


・「ミスト」

ミスト [Blu-ray]

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 これはホラージャンルに入るんでしょうが、この映画の本当の怖さは極限状況に追い込まれると見ている観客ですら狂気の方に針が振れることを、ラストで示したことにあります。なにが正常でなにが異常かわからない状況で観客を「試す」非常に底意地の悪い映画。見たあと、イヤあな気持ちになること請け合いという意味では、満場一致の映画だと思う。


・「明日の記憶

明日の記憶 [DVD]

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 えー、なんと堤幸彦監督作品なのです。若年性アルツハイマーについての映画なんだけど、これがねえ。怖かったんですよ。体が健康な分、記憶力だけが少しずつ摩耗して、やがて何も覚えられなくなるという恐怖を丹念に描いていて、しかもそのアルツハイマーになるのが世界のケン・ワタナベですよ。渡辺謙すらどうにも出来ない病なんてどうすりゃいいんだ。なんの救いもないまま下降するだけの映画。


・「ブラインドネス

 1人の女性が、自分だけが目が見えて周りが目が見えない状況で、強制隔離生活を送ることになる映画。俺、これ本当に生理的にダメで、隔離生活を送らされる林間学校が大の苦手だった人間にとっては、非常に耐えがたいシチュエーション。映画館で悶絶しかけた。良く出来ているからこそ、拷問のような映画だった。


・「それでもボクはやってない

それでもボクはやってない スタンダード・エディション [DVD]

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 ふとした事で、人生は簡単に破壊される。正義と司法の名の下に。冤罪、怖い。


・「CURE」

CURE キュア [DVD]

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 黒沢清監督作品を一本。彼の作品で一番好きです。


・「ファニーゲーム

ファニーゲーム [DVD]

ファニーゲーム [DVD]

ファニーゲーム U.S.A. [DVD]

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 暴力の本質に迫る、不快で救いもない作品。不快であることこそが狙いという。


・「サイレントヒル

サイレントヒル [DVD]

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 好き。


・「ピカドン

 短編アニメーション。小学生の頃、区民館の映画鑑賞会で見て、子供心にトラウマを植え付けた原爆についての映画。アニメ「はだしのゲン」と同時上映だったんですが、そっちが生ぬるく思えるほどに怖かった記憶があります。日常生活をただただ、地獄に変える核。怖い。


・「少林少女」

 存在が怖い。映画ファンとしてこれ以上の恐怖はない。イヤ、冗談でなく見終わった後、本気で怖かった。「怒りと悲しみしか感じない映画」なんてものがあることに。