「ムーンライズ・キングダム」
原題:Moonrise Kingdom
監督・脚本:ウェス・アンダーソン
1965年の群島を舞台にしたウェス・アンダーソン最新作。12歳の少年少女が離れ小島で駆け落ちを始めて大人たちがてんやわんやする、というそれだけっちゃそれだけの話。
まあ、おしゃれな小道具、シュールな物語運び、明晰で大人びて賢い少年たちと総じてダメな大人たち、横スクロールアクションゲーム観満載の独特の演出スタイル、豪華キャストに神経症すれすれの人々のゆるーい物語。ウェス・アンダーソンが原点回帰した印象だが、総じて見て思ったこと。
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オサレなドリフ。
一度家に連れ戻された後、再び子供たちが協力して駆け落ちを再開させようとする場面で「志村うしろー!」な場面があったり、みんな群衆が少年を追いかける場面でなぜか追いつけず、雷落ちてきても真っ黒になって生きてる少年、洪水からボーイスカウト全員で逃げようと言うとき、薬を忘れたリーダーのじいさんが家に入った後、洪水がやってきて家崩壊の危機、なんていう「全員集合」みたいなノリまでありなかなか愉快でした。
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あとタイムスクープハンターみたいな、場所や事象を解説するじいさんがいい味だしていて面白かった。ヒロインがあんまり好みじゃないので、肝心の物語にあまり感情移入できなかったのですが、瞬間風速的に面白い場面が出てくるので飽きませんでした。だっふんだ。(★★★)