虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

「ディープ・イマジネーション−創造する遺伝子たち」


   


「グラスホッパ!」で連載されたスタジオ4℃の短編を、新作を加えて特別上映。全体的にセンスを優先させた習作の趣。上映料金1300円での上映。


●「ダンペトリー教授の憂鬱」(小原秀一監督)


 うーむ。めまぐるしく手を変え品を変えしているが、退屈の一言。(★)


●「End of the World」(小林治監督)


 テレビアニメ「BECK」「パラダイス・キス」の監督の短編なのだが、いまひとつ躍動しないのが辛い。凡作。(★★)


●「COMEDY」(中澤一登監督)


 「キル・ビル」のアニメパートで一躍名を馳せた中澤監督の短編。「魔王」をアレンジしたファンタジーなのだけれど、そのセンスにまかせた習作にも関わらず、きちんと魅せきるあたりはさすが。もう少し煮詰めれば秀作になったものを、とも思う。(★★★)


●「彼岸」(村木靖監督)


 「攻殻機動隊」「パトレイバー2」などのメカ設定などを担当しただけあって、自身のキャリアをなぞるような作品。もうすこし自身の作家性が欲しいところ。(★★)


●「ガラクタの町」(伊東伸高監督)


 さすが、劇場公開に合わせて作られただけに、丁寧な出来映えの作品。このレベルの作品が並ぶことを期待したい(★★★)