タイガー＆ドラゴン＃11　「子は鎹」の回

●あらすじ：
　新宿流星会の存続をかけて、ウルフ商会へ殴り込みをかけた虎児（長瀬智也）は、散々落語界を引っかきまわした挙句、落語界をあとにすることに。また、この一件で林屋亭一門にマスコミが殺到。その騒ぎの責任を取って、どん兵衛（西田敏行）は落語芸能協会を脱退することに。
　その後、林屋亭一門に再入門した竜二（岡田准一）は、日々稽古に励んでいる。一門の名を汚した虎児を許すつもりはないと、かたくなな態度を崩さなかったどん兵衛だが、果たしてその本心は？　「小虎」の名前で高座に上がり、「子別れ」を演じるどん兵衛に、涙する虎児。どこにも帰る場所がなくなってしまった虎児は、また落語界に復帰することができるのか？そして、七代目林屋亭どん兵衛を襲名するのは、虎児と竜二のどちらなのか？

●メモ

出囃子一覧（2CH「タイガー＆ドラゴン」スレよりコピペ＆付け足し）

三枚起請の回=どん吉（「デイビークロケット」）

芝浜の回=小虎（「前座の上がり」）
饅頭怖いの回=どん太（「どんぐりころころ」）
茶の湯の回=銀次郎（嶋大輔「男の勲章」）
権助提灯の回=辰夫（氷川きよし「箱根八里の半次郎」）
厩火事の回=メグミ（前川陽子「魔女っ子メグちゃん」）
明烏の回= 白石克子と二役の噺家（薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」）
猫の皿の回=小しん（「野崎」のざき）
出来心の回=ジャンプ（「前座の出囃子」）
粗忽長屋の回=組長（「拳」？）
品川心中の回=どん兵衛（「吉原雀」）

子は鎹の回=小竜（『DRAGON BALL』主題歌「摩訶不思議アドベンチャー！」)

・「覚えてらっしゃいますか。かつて林屋亭小虎という伝説の落語家がいたことを。」

　落語界で伝説になってる虎児。

・「七代目林屋亭どん兵衛の名前を襲名することになりました。」

　落語家に復帰して、３年で真打ち、そしてどん兵衛を襲名することになってる竜二。

　それぞれの３年後。

●チビT

　出所した虎児を迎えに来た。あんまり変わってなさそう。未だに劉さんと同居中。なかよしっぽい。

●リサ

　「ドラゴンソーダ」店長就任から３年。その後、芸能人だのが冗談で着てたら流行ったとかで、繁盛。借金返して裏原宿以外に２店舗を展開。順調な模様。現在、店名「CYBER DRAGON SODA」に変更。
　銀次郎とは、彼が新宿流星会２代目襲名してから疎遠となり、別れる。

●銀次郎

　新宿流星会２代目に。ウルフ商会を吸収し、３０名ほどの組員を率いる。髪型が総髪になってる。

●日向、ウルフ、ヤスオ

　現在、新宿流星会所属。とりあえずおまーら、メンチが怖すぎ。

●ジャンプ亭ジャンプ

　落語家として伸び悩み中。現在、テレビ芸能人としてどん太と「抱かれたくない芸能人」１位を争う存在に。

●おでん屋半蔵

　おでん屋を畳んで露天商に。

●そば辰

　浅草サンバカーニバルが縁で、そばアレルギーのブラジル人アニータと再婚。

●メグミ

　未だバスガイドを続けている。竜二とは４回別れて５回付き合っている。

●どん兵衛

　落語芸能協会を脱会後、名跡どん兵衛を返上し、２代目林屋亭小虎に芸名変更。今も地道に寄席を努めている。

●沙耶たん

　６歳の娘にキャスト変更。沙耶ちゃんやってた娘が太郎役を演じている。

●組長

　小春さん（森下愛子）と再婚。新宿流星会を銀次郎に譲った後は、八王子で隠居を決め込む。

■全体的感想。

　えー。素晴らしい最終回でございました。終わりよければ全て良し。

　林屋亭で虎児が過ごした日々。そして、３年という月日。落語をやりたいという渇望を感じながら、林屋亭に足を向けられない虎児は、周りの人々の姿から刺激を受け、やがて竜二らの粋な計らいによって小虎として帰還する。
　これまでの１０話とは虎児と竜二の立場があべこべになっている、という展開も素晴らしい。

　個人的にはレストランで落語を始めてしまう虎児を見て、うるっと来ましたね。虎児がなんか丸くなって帰ってきたのが、実は伏線というのも粋だ。３年という月日と、ヤクザに戻った悔恨と贖罪の心が、虎児を素直に落語に向かわせる。オーソドックスな最終回でクドカンがここまで粋なラストに持っていけるとは思ってませんでした。１０話までは、落語とドラマを掛け合わせる設定以外は、凡庸に感じていたけれど、この見事なさげには拍手を送らざるを得ない。

　また、この続きがみたいですね。成長した虎二と竜二を。年に１回のスペシャルドラマシリーズとか、やって欲しい。

　…というわけで、個人的なベストエピソードは１位「子は鎹」２位「饅頭怖い」３位「芝浜」。
　まあ、本当の一番は「三枚起請」なんだけど、まああれは別格ってことで。

虚馬ダイアリー

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