虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

タイガー&ドラゴン#3 「茶の湯」の回


公式サイト http://www.tbs.co.jp/TandD/


『タイガー&ドラゴン「三枚起請の回」』DVD 好評発売中。


オープニングテーマ:「タイガー&ドラゴン(MAXI)」クレイジーケンバンド


●原典:「茶の湯」あらすじまさやのホームページさん「古典落語ネタ帳」


●あらすじ:
 ある日、寄席の客席に、丸刈りの怪しい男が。その男は、アマチュア落語のチャンピオンで評論家気取りの、ジャンプ亭ジャンプこと、淡島ゆきお(荒川良々)。淡島は、落語マニアの間でも一目おかれる実力の持ち主で、先日、そば辰で、虎児(長瀬智也)の落語を批判。廃業した竜二(岡田准一)の落語までこきおろした。
 その淡島が、なんとどん兵衛西田敏行)に弟子入りを志願!理由を聞くと、師匠とは一番キャラが被らず、弟子もパッとしないから出世も早いのでは、という。

 一方、「ドラゴンソーダ」の経営状態がいよいよ限界にきている竜二の前に、ストリートファッションの神様で、カリスマプロデューサーのBOSS片岡(大森南朋)が現れる。


●全体的雑感。

 荒川良々登場。やはり面白すぎる。俺、最近になってこの人の底知れなさにおののいてる。キテるね。ヤバいね。←オイ。
 落語としてはまあ、与太話レベルではありました。
 
 


●主要キャラメモ
虎児…「今度こそ古典をきっちりやりてえ。いや、やる。」

 アレンジ落語家として、落語マニアから脚光を浴び始めるも、淡島の登場で、むしろ本格的に古典落語に熱が入る。けど、今受けるのはアレンジ落語(別名:「反物屋の龍」シリーズ)の方。
 本格落語で笑わせられる日は来るのか。


竜二…「キタキタキタキタ、キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!

 すっかりキターが口癖みたいになっとる。今回は、スカした企画屋に言いようにされる。もともと調子のいい男だが、冷静になれれば人への観察眼のある勘のいい男なので、うさん臭さに気付くわけで。とことん調子よくなれないところが、良くもあり悪くもあり、という感じだねえ。
 林屋亭こたつ時代に言及した淡島の台詞で「伸び悩んでましたからねえ。」というのは、やはり落語家時代の傷の一つなんだろうか。


淡島ゆきお<アマチュア落語家で、ネットで評論サイトを主宰。芸名:ジャンプ亭ジャンプ。>(荒川良々
「ただ一言言わせてもらえればあんなものは落語じゃない。ちんぴらの与太話だ。」

 とっつきにくさと斜に構えた挑戦的な態度で賛否分かれる男だが、情熱と実力を秘めた変人。変人っぷりを周囲からは好かれないが才能で黙らせるタイプ。彼が挑発的に演じた「茶の湯」を聞いた虎児が本格的な古典熱に入り始める。淡島の方も、その彼を見てついにプロを目指し始める。うーん、この辺の展開は俺、好き。


BOSS片岡<ストリートプロデューサー。>(大森南朋
「俺はこうやって、自分の足で街へ出て、次にクるバイブス?探してるだけだから。ごめんね。俺って、基本、人にカテゴライズされるの嫌いなヤツだから。」

 なぜか若者にカリスマ的人気のうさんくさい企画屋。ださいヤツを見つけては、自分色に染めるタイプ。言ってることはかっこいいけどやってることは…。うーん格好悪い。
 だけど、大森さんのスカしっぷりはなかなか面白かった。らしくないのにノリノリで演じてる感じがキテるね。ヤバいね。(←もういいよ)。


メグミ…「メグ、童貞肉眼で見たの生まれて初めて。」

 童貞を希少動物扱い(;つД`) 。つーか、うそこけ。
 今週から本格的に押し掛け女房を決め込んで、谷中家に住み込み始めてる。見事なまでの惚れ込みっぷり。


リサ…「全然、見えないですぅ。わっかーい。」

 今週、なにげに竜二の金策に一役買う。俺も蒼井優にああ言われたら落ちる。うん。そのあり得ないバレバレぶりも含めて。


どん兵衛「まあ、演る人間によって古典ってのはがらりと印象が変わるもんなんだ。それがまあ、古典の面白いところなんだな。正解なんてもんはありゃしねえんだ。」

 今週、どん兵衛が一番かっこよかった。淡島の挑戦を、いつも通りの落語で退ける。粋だ。


高田亭馬場彦…<淡島の師匠になった男。別名「誉め殺しの馬場彦」。>(高田文夫

 誉めるのがうまい師匠役で高田文夫。毒舌男にこういう役を振るひねり具合が面白い。