虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

タイガー&ドラゴン#2 「饅頭怖い」の回


公式サイト http://www.tbs.co.jp/TandD/


『タイガー&ドラゴン「三枚起請の回」』DVD 好評発売中。


オープニングテーマ:「タイガー&ドラゴン(MAXI)」クレイジーケンバンド


●原典:「饅頭怖い」あらすじまさやのホームページさん「古典落語ネタ帳」


●あらすじ:前回、ラブホテルから出てくる虎児(長瀬智也)とメグミ(伊東美咲)に、偶然鉢合わせてしまった竜二(岡田准一)はショックを隠せない。その上、虎児にしか興味がなさそうなメグミの様子に、竜二はさらに落ち込むのだった。
一方、どん太(阿部サダヲ)と鶴子(猫背椿)の間に第二子が誕生。喜びに沸く谷中家だが、どん太は人知れず悩んでいた。女性誌の「抱かれたくない男」一位に選ばれて落ち込むどん太に、追い討ちをかけるように、後輩のどん吉(春風亭昇太)の真打ち昇進が決まったのだ。そのお披露目公演の前座を自ら買って出るどん太だったが、その心中は穏やかではなかった。(公式サイトより)


●全体的雑感。
 俺のご贔屓キャラであるどん太、いきなりどつぼにはまるの回。弟弟子が先に真打ちになると言うんでショックを隠しきれないってのは、いい運び。ドラマとしてはなかなか面白かった。
 ただ、落語としては全然おもんない気がするけど…。「可愛い赤ちゃん」云々も蛇足っぽい。


●主要キャラメモ
虎児…「俺ァホラ、落語も親子も経験ねぇからよ。今、お前の親父のところで勉強している最中だ。」


 前回ラブホからメグミと出てきたわけだが…すげえ。今回見る限り、その「2発」でメグミてなづけやがった。落語よりヒモの方が才能あるんか。ヤクザだけじゃなく。「なんでみんなやんねーの」発言は男らしすぎて何も言えん。つーか、話し下手のあがり性って設定は女性以外なのな。(メグミのことが)好きかもしんない」という竜二の告白を自分のと勘違いしたりするし、もしかして実はそっちの人なのかも。男好きの両刀使い疑惑勃発。


竜二…「怒ってねえよ!怒ってねえのに怒ってるっつーから怒ってるんだよ!!」


 密かに憧れていたメグミを虎児に寝取られて心中穏やかじゃないのバレバレな今回。ていうか、顔が岡田准一で面白いおめえがもてないなんて、ぶっちゃけありえるかー!(ノ ゜Д゜)ノ ==== ┻--┻ 「純情な岡田きゅん。」で女子からまた好感度アップかー!…というジャニーズな事情はともかくとして、女性にとってはサービス精神だけの男って設定らしい。だったら岡田准一じゃなくてチビTの人の方がいいんじゃ…。(しつこい)
 


メグミ…「おでん♪おでん♪十時におでん♪」


 すっかり虎児にぞっこん(?)。元々愛人っぽい雰囲気があるけど、確かにこの虎児と絡むとますます愛人状態だ。毎回虎児の呼び方が変わる、って設定はちょっと面白い。あと濃い系の顔に弱いらしく、岡田准一顔を「インパクト薄い」呼ばわり。ちょっと受けた。



どん太…「抱かれたくない男に抱かれてる女はつらいよな。」


 今回のドラマの枕にまで登場した、今週の騒動の主役。今年の「抱かれたくない男」で見事出川を抜いてNO.1に輝いてしまい、その上弟弟子に真打ちを先に越され落ち込む。つーか、落語の才能はそれなりにあるんだねー。要は人前で落語を聞かせるのが苦手で、テレビの芸は精神ギリギリでテンパってるだけということらしい。罵られるごとに芸が冴えるというのは、ああー、なるほどなー、と思った。
 どん兵衛の噺(まんじゅうこわい)とどん太のテンパリ芸(まんじゅうからい)がシンクロしてくる辺りが、なかなか秀逸。


 「抱かれたくない芸能人」の他に、「結婚したくない有名人」第1位、「恋人にしたくない芸能人」第1位、「上司にしたくない有名人」第2位、「今年中に消える芸人」第1位、「消えて欲しい芸人」第1位、とD●Cも真っ青のランキング荒らしっぷり。ここまで来ると、逆に将来食いっぱぐれない気もする。



谷中鶴子(猫背椿)<どん太の妻。元・売れっ子演歌歌手。芸名:浅草寺鶴子。代表曲「泣いて国際通りII」>…

「前にね、仕事したプロデューサーが、そろそろ復帰しないか、って。」


 今週なにげに大活躍のどん太の奥さん。子供を生んで早くも戻ってきた。早いな。人気演歌歌手だった過去まで発覚し、高座をすっぽかしたどん太の尻ぬぐいまで引き受ける。しかも、客の反応は上々で、復帰のアプローチまで入ってくる辺り恐ろしい。この人の印税もどん尻な谷中家の財政に一役買ってるのかもしれない。


日向(宅間孝行)<新宿流星会の若頭。虎児をヤクザに引き入れた張本人。メールがなぜかギャル文字な兄貴分>…

「堅気ん家の娘なんだよ。100%ヤクザの俺が半年かけてむこうの親説得したんだよ。」


 今回の話で結婚した若頭。その相手がこないだまで高校生の18歳。ワンポイントギャグかと思ってたギャル文字が見事に伏線になってたのには吃驚。組長の娘から十代娘に乗り換えて、しかもかなりの情熱で結婚までこぎつけてる辺り、真性ロリコンだな。…かっけー。←え。


組長(笑福亭鶴瓶)…「おう…買うたるわ…。」

 娘から十代娘に乗り換えられて結婚した日向に怒って虎児にハプニングを起こせと命じる。やり方が「ちっちぇえ」と虎児も日向も言うんだけど、逆に上記の一言で度量のでかさが見える。いい組長じゃん。


どん兵衛…孫が生まれて弟子が真打ちになってめでたい気分をどん太にぶちこわされて、いつもより5割り増しできつく当たっている感じが。


どん吉…ついに今回の話で真打ちになった「小太りのウディ・アレン」(命名:どん太)。元山手線の駅員で30歳で弟子入りしたという話が。遅咲きの天才か。


谷中沙耶(江本花淋)<どん太の長女>…

 特筆すべきことはなかったんだけど、弟が生まれてどん兵衛たちがちやほやしてるところで、さりげなくそっぽ向いている辺りが芸コマであります。こういうところをフォローするドラマって好きさ。