虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

メトロ移動

toshi202005-05-09



(どうでもいいけど写真、前日の「終極無間」の写真に似てるなー)


 …というわけで「交渉人 真下正義」を見た。結構面白かったっす。


 ドラマの続編を映画でやることで、物語が破綻しまくっていたシリーズ2作よりも、「踊る」というテレビドラマの「箱庭」からキャラを取り出して、脇の人間が物語を牽引することで映画として成立させるという、ある意味、テレビの映画化作品として正しい道を選んだ作品。脱「踊る」を目指したというけれど、その方針転換は成功してると思う。ユースケの所在なさげな存在感の薄さが、逆に後半の展開に生きているし。


 でもまあ、決して「傑作」と言えるほど、寸分の隙もない映画ってわけでもないんですけど、「あり方」としてはもう充分映画ですがな。そういった物語の「穴」も含めて楽しめるように作ってあるし、本広監督もO田U二のわがままに付き合うことなく自分の演出テクニックの限りを尽くしたと言うように、とりあえずスクリーンを見ていればきちんと楽しめるようには作ってある。「ファイトクラブ」のパロディには爆笑しました。←笑うシーンじゃありませんけど。


 なにより、地下鉄って題材は、個人的に地下鉄移動が多い私には魅力的でありましたし。九段下、神保町、東陽町、葛西に至るまで、なじみ深い駅名が次々と出てくる辺りも、思わずわくわくしたであります。(★★★)