虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

忘れられぬ人々

toshi202005-06-04



 「みんなが息子を忘れてしまった。だけど私は覚えている。私は異常じゃないわ」


 「フォーガットン」を見た。


 息子を亡くした母・テリー(ジュリアン・ムーア)。14ヶ月前。悪夢の飛行機事故。彼女はいまだに息子を忘れられない。夫(アンソニー・エドワーズ)の勧めで精神科医ゲイリー・シニーズ)の元へ通い始めた彼女はある日、息子のいたはずの写真がすり替わっていたことに気付く。夫を問いつめると、「俺たちに息子はいない。」と言い、精神科医は「あなたが作り出した幻の記憶だ。」という。だが、彼女は信じられない。アルバム、写真、新聞記事。すべてが彼女の記憶を幻だと告げる。それでも彼女は記憶を頼りに息子の存在を追い求める。彼女は近所に住むアッシュ(ドミニク・ウェスト)を訪ねる。息子と幼なじみの、彼の娘も飛行機事故に巻き込まれていた。
 彼女はアッシュと共に行動を開始する。そして、彼女が出会う恐るべき真相とは何か!!







 …驚愕ですよ。ええ。吃驚しましたよ、そりゃあ。



 「結末は決して話さないでください。」てな感じのサプライズ系の映画なので、話の出だししか書かないけど、これちょっと唖然とする。つーか、この結末話しにくいわあああ!「…はぁ?」って問い返されること請け合い。でも人によっては「マトリックス」より分かりやすい、とかいう人もいるんだろうか。後半の展開、怒濤すぎ。

 某国によって行われた「あの事件」を思い出す人もいるかもしれない。バーチャルであの事件の被害者の気持ちを体験できるという意味では興味深くはあるが、整合性無視の超展開に、俺はついていけない。ついていきたくもない。超展開自体は好きだけどさ、中途半端に飛び道具だされた困惑の方が先に立ってしまう。(★★)