虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

エマとウィリアム。

toshi202005-04-18


 「エマ」のファンとして、ここんとこ「英國戀物語エマ」を3話ほど見たのだが、どうにもしっくりこない。作画がいい悪いの問題ではなく、語り口の問題ではないかと思うのだが…。どうにもアニメ版のウィリアムが好きになれないのだ。見ていて、「ウィリアムはそうじゃない!そうじゃないんだ!!」と思ってしまう。なんでだろう。


 俺がなんとなく思うに、原作のウィリアムって基本的にはお人好しだけど人づきあいの面で不器用でどこか抜けてる子って感じなのだが、アニメでは結構なんでもこなす人なのに女性のこと以外にはやる気がない印象。そして何より歩けばモテモテって感じなのだよな。そういう印象があるのが問題なのかな。
 最下層出身で、ケリーに教育を受けることでメイドとしての品位を勝ち得てきたエマという女性が、果たしてそんな男に惚れるのか、というのもあるし。第1話の「口実」発言や、第2話の日傘の件にしてもそうだが、女性に贈り物とかきっかけ作りとか、そういったわっかりやすい直接的アプローチが苦手だからこそエマはウィリアムに惹かれたのでは?と思うんだけどなあ。だから、ハキムのエマへの積極的なアプローチに悶々としたりするわけでさ。大体、アニメみたいに、ウィリアムがあんな風にひょうひょうと渡り歩ける男なら、ケリーが心配したりするものか。


 この後、ケリーに待つ運命や、二人の恋に待つ階級という現実を描いて行かねばならない…はずだが、この語り口では、なんかざっくりとした展開になりそうな感じがするのもなんだかなあ…。


 …うーん。アニメ自体は丁寧に作られているので、とりあえず、見続けますが…不安は尽きない。