GS＜ゴーストスイーパー＞コンスタンティン 極楽大作戦！！

　「このゴーストスイーパー、ジョン・コンスタンティンが、極楽に行かせてあげるぜ！（いや俺をな…）」

　「コンスタンティン」見てきました。

　映画はどうせ死ぬなら極楽に行きたい男の、極楽浄土への道！
　コンスタンティンは悪魔払いを生業とする探偵。人間界に潜む悪魔を地獄へ送り返し続けている。だけどニコチン中毒で肺ガンになってしまい、もう余命いくばくもない。それなのにそれでもバカバカタバコ吸いまくってる。死ぬのはしょうがない。だけど、でも一度自殺してるので地獄行き決定している。地獄に行くのは怖いので、天国行くために必死に悪魔払いしているエクソシスト。この倒錯したどツボっぷりが、キアヌの端正だけどどこか抜けてる感じの容姿にマッチして、実にへっぽこ萌え。

　そう感じたのは俺だけではないようで、天使ガブリエルも大悪魔ルシファーもコンスタンティン（以下コンスたん）に萌え萌え。ガブリエルはサディスティックな言葉責めが大好き。

「なんで僕が死ななきゃならないのー？神様への祈りが足りなかったからー？」

と嘆くコンスたんに

「おめーが死ぬのは１日30本もタバコ吸うからじゃボケ！」

と罵り、

「てめえが天国にいくには自己犠牲しかない。自分本位で悪魔払ってるだけじゃ駄目！残念だったな！」

と残酷な事ばかり言って、「お前がのたうち回る姿がサイコー！」と興奮する。

　一方、ルシファーの執心ぶりは凄くて、自分の世界にコンスたんを呼びたくて彼が死ぬのを２０年も待ってる（待ちすぎ）。コンスたんが死にかけたら

「俺がコンスたんをお迎えに行くー！」

と御大自らお出迎え。たかが悪魔払い一人に偉い入れ込みようだ！彼のご執心ぶりが、この物語のひとつの鍵となる。

　天使に苛められ地獄で萌えられ困っちゃってるコンスたんは、双子の妹の自殺の真相を探るロス市警の女性刑事に協力するうち、この世を破滅させる陰謀が進行中なのに気づく。コンスたんは人間界を救い、そして極楽にいけるのか！ゴーストスイーパーコンスたんの闘いは続く！

…多分。（★★★）