「ONE PIECE ワンピース/エピソード オブ アラバスタ 砂漠の王女と海賊たち」

監督： 今村隆寛

　劇場版初。原作エピソードの映画化。

　↑のシーンが作画的に一番気合い入ってた。でもそんだけ。
　確かに原作でも屈指の名場面だとは思うし、結局それがやりたかったゆえの「アラバスタ編」映画化だとは思うけれど、肝心の本編が・・・。あのダイジェストっぷりは酷い。そうとう酷い。物語にメリハリが無く、なんの説明も伏線もなく連打される愁嘆場の多さにも辟易。これでも作画や演出が圧倒的ならばまだ許せるけど、むしろ退化してるっぽく見えるのは俺の気のせいか？あまりの志のなさに愕然とする。これでいいのかおめえら。

　俺、「ゲド戦記」や「どろろ」みたいな拙さは許せるけど、こういう類の拙さは許せないタチなのであえての★ひとつ。こういう作品こそ、原作への冒涜ではないかと、俺は思う。（★）