原題:霍元甲
監督:ロニー・ユー アクション監督:ユエン・ウーピン
公開版はあの不完全なぶつ切れ感をなんとか理解しようとしていながら感想書いていたのですが、こっちが真のオリジナルなのか!なんてことだ!
傑作じゃないですか!「カットするならフィルムを縦に切れ」!!
いまにして思えば、あのぶつ切れ感も納得する。あの日本劇場公開版は不完全もいいところ。大河ドラマで言えば「総集編」ってやつです。141分と長丁場ですが、これだけあって初めてこの物語は意味を為す。
特に霍元甲が多くを学ぶ、村での生活の場面が数多く削られていたのは非常にもったいない。その他、ストーリーを掘り下げる意味で重要なシーンがいくつも追加・・・というより、外したものを戻しており、幼少時代からのライバルとの因縁がそのまま成長した霍元甲に繋がる、というくだりなど、「そういう流れだったのか」と納得する場面がいくつもある。無論ジェイ・チョウの主題歌も流れます。
とりあえず、ワーナーはあんな不完全版を見せて金取ったことの詫びとして今すぐにでも劇場にかけるべき。一律1000円でな!リンチェイが武術映画の最後の作品とした映画であるのだから、その精神をきちんと描ききった完全版の鑑賞をオススメします。(★★★★★)