「惑星大怪獣ネガドン」
監督:粟津順
テアトル池袋でひっそりとレイトショー公開されてたのが、話題のためイブニング上映という形で上映延長されたので、いそいそと見に行ってきました。
あ・・・あ・・・
あんじゃこりゃああああ!
すばらしい。
言ってみれば、初めてニック・パーク作品を見たときと同等の驚きというか。そう、日本にCGアニメ界のニック・パークがいたのだ!おそるべし。
なんと言っても、開幕ナレーションの「昭和百年!」でいきなり心わしづかみにされ、未来とは思えない極端な昭和なディテール凝りまくりのレトロフューチャーっぷりと、火星に無理矢理地球を移植する【火星テラフォーミング計画】という気持ちいいくらいのトンデモを堂々と映像で描ききるという、オープニングがまず圧巻。
そして怪獣やロボットものの美味しいところを適宜頂きながらも、上映時間(25分)の多くを白髪の生えた老博士の、過去への悔恨と苦悩の描写に当て、怪獣と対峙することで、過去との葛藤に決着をつけていく姿を描ききってしまう、その豪腕っぷりときたら!!すげえ!!これすげええ!!
いや、ストーリーはめちゃくちゃなんだけど、それを演出で無理矢理かき消してしまうという荒技をぬけぬけとCGアニメでやってしまった。歴史的傑作。(★★★★★)
※DVDは12/15発売。買う!絶対買う!