虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

「Mr.インクレディブル」に関するインクレディブルな事柄

toshi202005-07-03



 風邪ひきました。


 んで随分前に購入した「Mr.インクレディブル」DVDを寝ながら鑑賞。存分に夫人のエロさを堪能してから、特典DVDを見る。で、そこに短編があったので雑感。


●短編「ジャックジャック・アタック」
 本編の番外編。インクレディブル一家の赤ん坊・ジャック・ジャックのお守りをしていたベビーシッター娘の災難を描いているのだが、トミー・リー・ジョーンズ似の政府のヒーロー保護プログラムの保護司?の取り調べから始まる辺りが巧い。オチも適度に毒が利いていて、ヒーロー稼業の裏側ではこういうダーティワークをこなす人もいるんだなあ、と想像させるブラックさがある。
 それにしてもこのジャックジャックの無邪気な悪魔ぶりは、超人家族の未来に、いずれ大きな影を落としそうな気がするね。


●短編「Mr.インクレディブルと仲間達」

 ヒーロー稼業が全面禁止になる直前に、子供向けアニメとして制作されていた「Mr.インクレディブル」の幻のテレビシリーズ、という設定の手書きアニメ。レトロタッチの絵柄と、人間の唇で口パクを行うという奇妙な味のアニメで、話としては他愛ないものなんだけど、実は、このアニメをインクレディブルとフロゾンがオーディオコメンタリーするという仕掛けで笑わせる、2段オチの話となっている。

 フロゾン(サミュエル・L・ジャクソン)の激しい突っ込みと過剰な激高ぶりを是非堪能していただきたい。爆笑。


●「NSAファイル」
 短編映像ではなく、画像と音声のみなのだが、インクレディブル以外のヒーローを紹介するコーナー。これもものすごく凝っている。そこまでやるかってくらい。


●メイキング

 「インクレディブル」で、ピクサーおなじみのNGシーンがないのはブラッド・バードのポリシーかと思っていたのだけれど、作る過程を見て分かった。はっきり言って、そこまでやる余裕がないのだ。その位、人間をメインとしたCGアニメは難しい。演技ひとつ、表情ひとつ作るのにもの凄い労力が掛かる、という事実。その一端だけでも、メイキングから存分に感じることが出来た。
 膨大な作業の末に成り立つ人間CGアニメ作品でありながら、ここまで高いポテンシャルの作品になったのは、ブラッド・バードという才能溢れる「2D」アニメ監督がいたからこそ、というのも興味深いことだった。