虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

♪公文書館でもVISAが使えます♪

toshi202005-04-16



 「ナショナル・トレジャー」を見た。


 えー、この映画、驚きの連続である。秘宝探し映画なのに、ほぼアメリカ国内で話が終わるんだもんなー。ええー!?って感じである。
 基本的に「アメリカ独立宣言書には宝の地図が隠されてるんだよ!!」「な、なんだってー!!」という、トンデモ系宝探し映画なのだが、ニコラス・ケイジが中途半端にキチガイなので、単なる恩知らずの変人にしか見えない。つーか俺、悪役のショーン・ビーンの方がまともに見えたんですけど。
 だって、ショーンはこんな馬鹿馬鹿しい話に信頼して資金まで出してあげたのに、宝を手に入れるために「独立宣言書を盗もう。手伝ってくれ」とケイジに言ったら「そんな悪いことは出来ない」と断られちゃう。それなのにケイジってば「独立宣言書を守るために盗む」とか言い始めて、結局公文書館に盗みに入っちゃう。気の毒すぎるぞ>ショーン。


 で、ケイジ、パーティの日を利用して盗みに入ったら、ショーン・ビーンと同じ日に侵入してしまい鉢合わせ。馬鹿だこいつら。で、ショーンから逃げ延びたケイジは公文書館から無事に出るために正装で出ていこうとしたするんだけど、成り行きで独立宣言書のレプリカを買うハメになり、金が足りずにVISAカードを使ってしまう。そして、盗難発覚後の捜査で、警察にあっさりと身元が割れちゃうのだった。しょぼい。しょぼすぎるぞケイジ。きちんと小銭用意しとけ。


 一事が万事この調子で、もうギャグ一歩手前の展開がてんこ盛りのシナリオなのだが、演出はあくまでトレジャーハントアドベンチャーとして演出されてるので、もう始末に負えない。


 こんなへにょへにょなシナリオにジョン・ボイトハーヴェイ・カイテルなど無駄に豪華なキャストが出演してるのも謎だ。仕事選べよ、頼むから。特にショーン・ビーン。ボロミア様というキャリアを消滅させかねない、激安ぶり(泣)。(★★)