虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

「新選組!」第31話 「江戸へ帰る」

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 ついに…山南に決定的危機が。
 近藤への思い、という大義名分を得て、やり方に歯止めがかからなくなりつつある土方と、土方のやり口に違和感を覚えながらも元々仲の良くない土方と関係を保つために強く言えない山南。土方のブレーキ役になろうとする山南が、30話で土方と対立した永倉新八に建白書を出すように進言した。そのことを知った土方は山南に不信感を抱くようになる。
 近藤が永倉らを引き連れ江戸に下向したことでいよいよブレーキが外れた土方は、永倉の建白書事件への見せしめから、建白書の下書きをした葛山の切腹によって、組織の引き締めを図るが、そのことが山南との関係に決定的な亀裂を生む。



 ああ、もう。山南と明里の出会いや、近藤の多摩の人々との再会などこころ暖まるエピソードが、かえってこれから起こるであろう悲劇の予兆に思えるという。明里演じる鈴木砂和がなかなか好演してて、愛すべきキャラクターとして見事に造形されてるけど・・・それがかえって哀しい。
 新選組名物「池田屋事件」はむしろ、新選組多摩組分裂のきっかけというのはなかなか毒のある描き方だ。土方の味方は源さんだけか。まあ、源さんは「視聴者代表」という意味合いもあるのだろうけど。



 ちなみに、明保野亭事件は割愛されて、エピソードが紹介されるに留まったね。