よりぬき「虚馬ノート」
もいっちょ「逆転裁判4」関連。プロモ最新版。
虚馬メモ RETURNS
「龍が如く」
ああああ、暑い。暑い。暑い。
こう暑くちゃやってられない。こんなに暑くちゃお前あれだ、バカは金のない銀行で強盗起こすし、百億の金は消えるし、バカなカップルが連続強盗するし、キレたチンピラがショットガンぶっぱなすわなあ。あああああ暑い。そして熱い。この暑さは、暑苦しさは・・・たぶんあいつが帰ってきたからにちげえねえ・・・。
というわけで、ある夏の日。日本有数の繁華街・神室町に伝説的ヤクザ・桐生一馬が10年ぶりに帰ってきた。すっかり店の並びも、勢力図も変わってしまったその町で、彼はなぜかひとりの少女を連れていた。欲と金、野望と混沌から生まれる暴力がうずまくその町で、彼は彼女の母親を追っていた。その母親は、消えた百億に関係しているらしい・・・。
セガの大ヒットゲームの映画化ある。いくらヒットしてるっつったって、基本怖い顔したやくざがばんばん出てきて、そいつらをひたすらボコりながら、ストーリーを勧めていくゲームの映画化。女子供を味方につけなきゃならない映画興行。商売上のうまみなんかこれっぽっちもなさそうなこの映画。
他人にまかせてリスクを回避すればいいものを、制作費をセガがほぼ出して、東映は最初のロゴと配給だけを請け負い、原作ゲームをしっかりクリアしたという三池監督が神室町という舞台と基本的なストーリーだけ借りて、やりたい放題に遊びまくる、という映画。
そんな映画に自分から金を出す。それがセガという会社だ。スタッフロールに「製作総指揮:岡村秀樹」*1の文字を見たときはひっくり返った。この会社はいっつもそうだ。誰が見ても得しなさそうな、ハイリスクローリターンなことを思いついては実行する。
かつてゲーム機つくっては、任天堂やソニーなどのガリバー会社に戦いを挑み、ジャンジャン金をつぎ込んだあげく、その失敗をアーケードでの利益で補填してきた。あそこまで失敗続きで今、ちゃんと存続してるのが不思議なくらいなんだけれども、それをなんとかしてきちゃった会社だ。「バーチャ」、「ムシキング」「ラブ&ベリー」などのアーケード部門のヒット、そして北米での健闘なんかが出なければどうなっていたことか。
でもおれは、そんなセガが大好きだった。ドリームキャストでゲーム機戦線から撤退するまで、俺はそこのゲーム機「だけ」しか買わなかった。セガ信者というやつだ。俺にとっての横スクロールアクションはマリオではなくソニックであり、RPGと言えばFFでもドラクエでもなく、「グランディア」や「ファンタシースター」、「レンタヒーロー」*2である。
セガ関連の映画であれば、あのゲーム画面をただつなげただけの「シェンムー・ザ・ムービー」だって*3「サクラ大戦」のアニメ映画だって、見に行った俺だ。俺が見なくて、誰が見るんだ。という気持ちで見た。これがですね。
面白い。面白いんですよ。騙されたと思って見てください。もう本当に、本当にこの映画おもしれーから。
この作品を日本映画になぞらえて言ってみれば架空の街でのヤクザの抗争を描く「暗黒街」シリーズの復活である。
虚馬メモ RETURNS
<近況>
・最近映画感想以外にまた、「プラネテス」感想関連でちょくちょくアクセスがあるのは、やっぱり同じ監督×脚本コンビによる最新作の「コードギアス」効果なんだろうか。再放送のリアルタイム感想書き終えたのがちょうど2年前なんだよな。何はともあれ、あの傑作にふたたび日が当たる機会があるのはいいことだ。
「コードギアス」は、「プラネテス」の脚本を担当した大河内氏がシリーズ構成してるだけあって、テロリスト側から世界を照らし返すという意味で、実は結構表裏を為しているところがある*1ので、興味深く見てるんですが、あのめのでっかいキャラデザのせいで、どうもおおっぴらに語りにくいですな。どうしても、美少女×美少年×ロボット×学園ものなどのオタ受けの要素の方がクローズアップされがちで困るんだけど、俺の中で「コードギアス」は裏「プラネテス」なんですよ。いまんとこ。
・ジオメトリ円さんが逆転裁判シリーズにすっぽりはまってらっしゃって、強力に勧めまくったこっちとしても一安心なんですが、その感激を毎日のように日記に叩きつけているのを見るにつけ、ああ、俺は、あの、初めて「逆転裁判」シリーズを遊んで、毎度こちらの想像をはるかに超えてくるクオリティに、腰を抜かすほど感激したあのころには戻れないんだな、とちょっと寂しい気持ちになる今日この頃。
・というわけで、そのころの気持ちに戻りたいがゆえに、もう発売日が待ち遠しくて仕方がない「逆転裁判4」なんですが。スクールカレンダーが出るんですね。その画像も公開されたんですが・・・。
かつての格闘ゲームのポスターっぽい、カプコンらしさ爆発の表紙があまりにかっこよくてほれぼれした。こういうキャラ配置は、「逆転」シリーズではありそでなかったんだよなあ。いい。いいね。
虚馬メモ RETURNS
<近況>
・ぼんやりしてる間に一週間経ってた。嘘です。
体調がいまひとつ本調子じゃないのです。映画見てない・・・。
・先週のファミ通に、「逆転裁判4」に「蘇る逆転」で女子高生だった宝月茜ちゃんが刑事として登場するという情報が載っていて、「ふむう」となる。彼女、真宵ちゃんと同い年なんだよな、そういえば。彼女もこんな風になってるのかな。
しっかし、メインキャラを並べてみると、全体的に端正なキャラばっかりになっちゃってるなあ。全体的にアクが抜けた感じで、「逆転」っぽくない感じがする。デザイナーの塗さんの個性だとは思うんだけど、もう少し泥臭いキャラが出てきて欲しいところ。個人的には「本官、〜でありますからしてッ!」の彼の再登場を希望したい。
・・・また容疑者になってそうだけど。