2019年に見て「良かったな」と思った映画から10本を選んでみる。
みなさま、どうも。ご無沙汰をしております。気がつけば年を越しましたでございます。
去年ブログ更新はまったくせず、Twitterでは映画感想をガンガンかいてたりします。鑑賞量は過去最多を更新している有様。
しかもこのブログ記事を書いているのがこの日付の翌年(2020年)の年末という体たらく。
というわけで、自分が出会った映画の中から、「良かったな」という映画を10本選ばせてもらいました。「あれがない」「これもない」という方もいらっしゃるでしょうが、ご容赦いただいて、しばしおつきあいくださいませ。
10位「ブラインド・スポッティング」
- 発売日: 2020/04/03
- メディア: Blu-ray
「ブラインドスポッティング」。懲役後の保護観察が残り3日に迫ったコリン。無事乗り切れば晴れて自由の身。だが、偶然目撃した警官による黒人射殺事件、白人の親友マイルズの暴走がコリンの立場と心を追い詰める。人種、生き方、格差。たとえ同じ境遇の親友でも、互いの見え方は違う事を描いた傑作。 pic.twitter.com/AgVZ7qTy86
— 窓の外 (@madosoto) 2019年9月11日
9位「シティーハンター 史上最香のミッション」
シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション 豪華版 [Blu-ray]
- 発売日: 2020/05/08
- メディア: Blu-ray
見終わって度肝抜かれるとはこの事。日本で生まれた漫画/アニメ作品が、これほどの愛情と誠意とセンスによって、フランスで「まさにこれぞ!」という実写映画として生まれ変わるとは。それだけでまさに僥倖。その偉業に敬意を。
「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」素晴らしかった。フランスとこれほど親和性あるとは思わなかった。下ネタから挟まれるギャグから徹頭徹尾くだらないけど、ドラマ構成や獠と香のやりとりからして数話にまたがるテレビアニメ版感覚で違和感なく見られるの凄い。ファンも納得だわ。 pic.twitter.com/w1uLBn2uNj
— 窓の外 (@madosoto) 2019年12月1日
8位「スパイダーマン:スパイダーバース」
スパイダーマン:スパイダーバース ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]
- 発売日: 2019/12/06
- メディア: Blu-ray
「スパイダーマン:スパイダーバース」先行IMAX見た。
— 窓の外 (@madosoto) 2019年3月1日
なるほど、こいつぁー素晴らしい。「スパイダーマン」の可能性を限りなく拡張する意思に満ちた傑作。人種も、性別も、国境も、次元すら超えて。俺も貴方もスパイダーマンになれる! pic.twitter.com/d3Kf13QW0l
7位「国家が破産する日」
現実と向き合わない。国民を欺く。平気で嘘をつく。国家がそれを平気で行ったとき、国はどうなるのか。この映画はそんな韓国の「歴史的失敗」を描いた映画である。そして、それは決して我が国も他人事ではない。学ぶべきことが多い映画である。「国家が破産する日」。1997年に韓国を襲った金融崩壊を引き金とした通貨危機とその顛末を、危機と向き合う者、利用する者、翻弄される者の視点から描く、国家レベルの「しくじり先生」。現実を見ず、国民を欺き、危機になった時国家が真っ先に見捨てるのは誰か。この映画は決して対岸の火事ではない。 pic.twitter.com/ROwOViL7aM
— 窓の外 (@madosoto) 2019年11月17日
6位「金子文子と朴烈」
かつて日本に、これほど魅力的な人物たちがいたことを日本映画ではなく、韓国映画に描かれてしまったこと。それ自体が敗北である。関東大震災で行われた事をも描き出しつつ、日本という国の本質を暴き出しもする。善悪に依らず「日本人からは見えなかった日本」が描かれた映画である。「金子文子と朴烈」日本人に描けなかった、韓国発の「日本映画」。参った。朴烈と文子のアナキスト時代を整理しつつ、彼らが何故大逆罪を引き受け、獄中や法廷で明らかにしたものとは何かを描出。理不尽への怒りに満ちた生を生きながら、驚くほどチャーミングでユーモラスな2人の輝きを描き出した傑作 pic.twitter.com/GBSqNcLWgh
— 窓の外 (@madosoto) 2019年2月19日
5位「アラジン」
アラジン MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー+MovieNEXワールド] [Blu-ray]
- 発売日: 2019/10/09
- メディア: Blu-ray
「アラジン」遅まきながら。
— 窓の外 (@madosoto) 2019年9月17日
なんだよー!最高に楽しいジャーン!すげー良かった!癖のある主人公、陽気すぎる魔人、野心高く屈折した悪役、まっすぐに国を思うプリンセス。
歌と踊りと見せ場がてんこ盛り!物語も緩急が素晴らしく飽きさせない。ガイ・リッチー監督の手腕が遺憾なく発揮された傑作! pic.twitter.com/xvg0k4THQ2
4位「ブレッドウィナー」
- 発売日: 2020/07/10
- メディア: Blu-ray
「ブレッドウィナー」。傑作。タリバン圧政下のアフガン・カブール。女性は一人で外出も許されず、男性と一緒でないと買い物も出来ない。あらゆる制約の中ヒロインの支えは愛する家族と母の作った物語。だがある日父親が拘束・収監、残された家族は外に出られなくなった。家族のため少女は少年になる。 pic.twitter.com/FjaPh8YrXS
— 窓の外 (@madosoto) 2019年12月24日
3位「パラサイト 半地下の家族」
- 発売日: 2020/07/22
- メディア: Blu-ray
「パラサイト 半地下の家族」日比谷で鑑賞。「ポン・ジュノ、さすが」としか言いようがない。素晴らしい。
— 窓の外 (@madosoto) 2019年12月27日
上映前に監督キャストから「ネタバレしないでネ」と映像で優しく頼まれたので、最善策をとって詳しい感想はまた後日。年明け公開後にでも改めて。 pic.twitter.com/DaliQA4nFL
2位「工作 黒金星と呼ばれた男」
工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス) と呼ばれた男 [Blu-ray]
- 発売日: 2020/01/08
- メディア: Blu-ray
「工作 黒金星と呼ばれた男」。韓国の安全企画部から北朝鮮に送られた実在のスパイを描く、実録激シブ男泣きスパイ映画の傑作。色々ビックリすぎる話が次々と出てきて「マジかよ」と思うんだけど、これが大体実話だっつんだから腰抜かす。とりあえず前情報一切遮断してから見るのがオススメ。すげー。 pic.twitter.com/co7ltmwYDD
— 窓の外 (@madosoto) 2019年7月21日
1位「ガリーボーイ」
- 発売日: 2020/02/19
- メディア: Blu-ray
父親の横暴、貧民街から抜け出せない現実、新しい事をしても認められない鬱屈。それらへの不満をすべて吐き出す。その術がラップだった。絞り出すように紡がれた言葉は、同じ境遇の若者たちはおろか、この映画を見ている老若男女を問わず、深く響くはずだ。そう信じる。
「ガリーボーイ」。フリースタイルラップでのし上がっていく青年を描いたサクセスストーリーなのだが、インドに未だ根強い格差、貧困、因習に押し潰されそうな若者たちのドラマ、そこから搾り出すようなラップの「ライム」との親和性が凄まじく、国境を越えてそれは俺たちの言葉になる。号泣。ド傑作。 pic.twitter.com/CZesbCv6lf
— 窓の外 (@madosoto) 2019年10月27日