虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

「TAXi 4」

toshi202007-09-10

原題:T4XI
監督:ジェラール・クラブジック
脚本:リュック・ベッソン



 吹き替え版で見た。


 リュック・ベッソンの適当映画、ここにきわまれり。



 やる気ねえーーーー!




 300km/h以上でぶっ飛ばすタクシー、という一発ネタで撮られた第1作は個人的にはさして評価していないのだがあの延々とカーチェイスする執拗さはさすがだった。でも、やっぱ「2」がね、個人的には衝撃的に面白くって個人的には大変ツボ。今もちょくちょく見返すくらい好き。脚本は雑だけど、演出は丁寧で、つぼにはまったというか。
 「2」で強くなったコメディ色は回を追うごとにその濃さを増していき、本作「4」辺りになるともう、ゆるゆるコメディになってしまってる。「3」もわりと散々だった記憶があるが、それでもアクション映画の体は守っていた感じはあったのだが、今回はもうタクシーほとんど関係ないしなあ。アクションとコメディのバランスでいうと8:2ぐらいで三文コメディが延々と続くので、この手の話が嫌いな人には苦痛以外の何物でもないだろうなあ、と思う。(俺は普通に「くだんねー」くらいの気持ち)


 つーかモナコまで行ってカーチェイスがねーってのはさすがに怠慢と言うしかない。何のためのモナコだ。


 しかし、前作で子供最高!みたいな話をやってたはずなのに、ダニエルは奥さんと離婚の危機で、母親は子供ほっぽらかして映画に一切出ないでやんの。
 自分の奥さんが目の前にいるのに気づかないエミリアンも割と最低だと思う。


 で。
 実写の吹き替えに芸能人を使うと惨憺たることになることはある程度分かった上で見に行ったので、まあオリエンタルラジオの2人の無防備な演技になんとも言えず、ぼーっとみていたのだが、今回の主役級扱いのジベール署長演じる高田純次がね、うん。あまりうまくはないけど、やっぱり慣れてくると違和感なくなる瞬間みたいなのがたまにあって面白かったかな、みたいな。その辺の相性まで適当なのであった・・・と。
 (あ、真鍋かをりは、まあソツがないけど特別うまくもない演技だったような感じ。)


 映画と全然関係ないけど、ベルギー人犯罪者を演じている声優さんが後藤哲夫さん*1で、この人「プラネテス」でインド出身の中間管理職のラビィ役をやってた人なんだけど、そういやジベール署長に似せたキャラを「プラネテス」の忍者登場回で出して「ニンジャー!」って叫ばせてたっけ、と妙に懐かしく思い出したりしたのだった。


 てなわけで、なんの関係もない話で終わるグダグダっぷりで、感想おしまい。テキトーなんで。(★★)

*1:WIKI見たらエドナ・モード演じてたのね。