虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

エマ5巻を読む。

toshi202005-04-02



 「同室のターシャさんはいい方です。私の事を親友と言ってくれます。外にはずっとヒースの丘が続くばかりです。このお屋敷の方は皆びっくりするくらい明るくて今日も----------



 -------私も 会いたい です。


 もうすぐアニメが放映(ちばテレビ)なので楽しみな「エマ」。5巻を買いました。アニメの方にもちょくちょく感想入れると思いますがとりあえず漫画の方の感想を



 4巻で突然の(ある意味必然の)再会を果たすウィリアムとエマ。リチャード・エドワーズ氏とミセス・トロロープことオーレリア・ハートウィックの馴れ初め話の後、いよいよ燃え上がっていくエマとウィリアムの関係を描いていくわけですが。


 ミセス・トロロープが縁で再会する引きに「ああんもうすげえ」と唸らされたんだけど、この巻読むと、なんか、ミセス・トロロープ、もしかしてとんでもないことしてくれたんじゃあ…って感じが。ウィリアムの、エマとの顛末を聞いた夫人の答え:「うまくいくとは私も思ってない」て、あーた。
 エマさんなんて、今まで感情を抑圧してきた反動からか、発情しまくる自分を抑えきれなくなってるし、ウィリアムは、エレノアたんと婚約したのも忘れてエマと頻繁に往復書簡してるし。現実問題を棚上げして気持ちばかりが先走っていく2人。まあ、だから今、エマさん、かつてないほどエロティックですけど。

 ただ、この2人の入り込みぐあいによっては、悲劇になりかねない。今後鍵を握るであろうキャンベル子爵(エレノアパパ)も登場し、緊迫の度を深めて行くであろう次巻以降の展開を想像するだに…たまらん。


キャラ雑感
・若リチャード…男前。物腰柔らかいハンスって感じ。あとなにげに精力旺盛。その事実がエロい。
・若トロロープ(オーレリア)…天然系自然派娘。だけど、後に子沢山の母。その事実がエロい。でも現在の方が萌える。何故だろう。
・エマ…思わぬウィリアムとの再会、そして再び始まる背徳的恋愛に身を焦がす日々。メイド服で溢れる感情を抑え込もうとするも、かつてのようにはいかない。その漏れいづる艶めかしさ。いい。
・ウィリアム…嵐を呼ぶぼっちゃま。エレノアたんとの婚約をすっぽかしかねないこいつの優柔不断さが、エマとの恋に現実という暗雲をもたらす日は近い。
・ミセス・トロロープ…相変わらずの若々しいお姿に萌えずにはおられない素敵な子沢山ママ。でもちょっと無責任。その辺はウィリアムが彼女から引き継いだ遺伝子なのかもしれんのう。
・エレノア…放置状態で悶々とする姿に、思わず同情。こんなうら若い娘を放っておくとわ…。モニカでなくてもウィリアムに殴り込むわ。
・ハンス…エマを密やかに想っている…ような感じがある男性。相変わらず男前。現実的に言えばエマは、彼みたいな人間との方が幸せになれそうな感じだが、ここまできたらそうはいかんか。幕間で触れられる「マルセル事件」の真相が知りたい。
・ターシャ…エマと同室になったドジっ娘メイド。エマとウィリアムの抱き合う姿にショックを受ける。ここにきて、百合属性発現か。
・キャンベル子爵…品格高く、趣味は広く、心は狭い 、嵐を呼ぶエレノアの父。夫人への一途な愛なんぞはなく、しっかり女を囲っている。甲斐性はあるが、愛はない。
・ヴァイオレット…囲われた女。でも若いツバメ(古)を引き入れている「道」ならぬ恋をするも…。


森薫…作者。あとがきで、相変わらずの男らしい暴れっぷり。女性らしいですが、私は聞く耳持ちません。