虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

オタクの花道!まよい道!

toshi202005-03-31



 マーティン・スコセッシ監督最新作「アビエイター」を見た!
 なるほどな!こりゃあアカデミー賞逃したのも当然だ!だってこれは…






オタク映画だからだ!!!!ド━(゜Д゜)━ ン !!!






 思わずしろはた本田透さんみたいな文体になっちゃいましたが、これ、真性オタクの映画ですってば。


 物語は、実在の大富豪、ハワード・ヒューズの飛行機馬鹿一代記。
 金持ちの家に生まれ、十代後半で両親と死別した彼は、二十代でその莫大な遺産を相続する。そしてまず彼が始めたこと。



 飛行機の映画を作る!



 そう決めたら突っ走る。大規模な空中戦!当時としては最先端だったトーキーも導入し、56時間に及ぶフィルムの編集作業!破産してもかまわない!とこだわり続けて、映画「地獄の天使」は、当時としては破格の400万$をつぎ込む超大作に。妥協はしない!!背景に入道雲が欲しい!!なら気象学者を2倍の給料で雇う!!ド━(゜Д゜)━ ン !!!ってほとんど成金みたいな金の使い方をしながら遂に映画は完成し、興行的に成功を収める!∩( ・ω・)∩


 さらに西部劇「ならず者」では当時の映倫基準に抵触する「乳房の露出」を敢行!その理由:「だってみんなおっぱい好きだろ?」


  _  ∩
( ゜∀゜)彡 おっぱい!おっぱい!
 ⊂彡

 ↑ほとんどこんな感じだ!
 おっぱいのためなら、映倫とだって闘う!!ド━(゜Д゜)━ ン !!!おっぱいのためにここまでする男!!かっこいい〜!


 一方、映画と並行して、飛行機オタクとして、理想の飛行機づくりに燃える。自分の作った飛行機で世界最速をマーク!!ド━(゜Д゜)━ ン !!!4日で世界一周を達成!!!ド━(゜Д゜)━ ン !!!


 しかし、彼は親の遺産を食いつぶすだけの人間ではなく、器も巨大だった。


 彼は飛行機好きが高じて、航空機会社TWA社を買収。本格的に航空業界に殴り込む!今も昔も、金のあるオタクがやるのは買収なのかー!!!人生とオタクの欲望は、止まらない列車なのかー!!!


 自分で飛行機を設計!史上最大の巨大飛行機を建設!!女優と次々に浮き名を流し、まさに選り取りみどり!オタクでも金持ちはもてるのである('A`)!飛行機好きな彼にとってまさに、天国のような日々!(`・ω・´)シャキーン


 だがオタクを専横させておくほど、世の中は甘くない。


 だが、そんな飛行機オタクとして、実業家として、順風満帆な彼を、航空業界最大手のパンナム社の社長ホアン・トリップが引きづり落としにかかる。パンナム社は、TWAが参入しようとしていた国際線を独占する法案を通そうと画策。さらに、献金でつながっていたブリュースター議員を使って、FBIに家宅捜索させ、横領疑惑で公聴会が開かれることに。

 そんな人生最大の危機に彼がしたこと…。






  ( (;゜Д゜) ) ガクガクブルブル



      ↓



      |
      |  
      |       ボクガナニシタッテイウンダ
      (-_-)           
      (∩∩)──────────────── 
     /
    /      
  /       社長室。


 ↑こんな感じ。


 ひきこもっちゃうのだった…。
 いやまあ、その後復活するんだけどね。だからこそ、映画の話以降も彼の偉大なるオタク道はまだまだ続くのだ。


 なんかね、脚本では、極度の潔癖性でそれがトラウマになってんだ、という風に、彼の変人ぶりを解説するんだけど、違う。彼は生まれながらのオタクなのだ!金持ちにしかオタクが許されなかった時代の、孤独な、いやさ孤高のオタクであること。それこそがハワード・ヒューズが抱えた病なのだ!!


 たぶん。