頭突いたるねん!
…というわけで「パッチギ!」を見てきましたよ。「ゲロッパ!」に続き初日に。
井筒監督!
いつの映画だ!
ダサい!
クサい!
古くてダサくてクサくて、サイコー。
帰ってきた。井筒和幸、完全復活!面白いじゃねーか!
「つまらなかったら金返す!」と吼えた「ゲロッパ!」は、世間に迎合しすぎて見事に中庸(面白くもないけどつまらないってほどじゃない)な凡作だったけれども、「キル・ビル」見てケツに火がついたか、喧嘩解禁。いや、「こちトラ自腹じゃ!」で腐してたけど、あれ、絶対悔しかったんだと思うんだよね。あんな若造に自分の領域荒らされて頭来たんだと思う。
タランティーノと井筒は結構似てる。オールドボーイは一緒に感動しとるわ、行き過ぎ暴力大好きで、下品な話するとのってくる辺りも一緒。韓国なメンタリティに憧れがあり、好きなものをごり押しするあたりも同じ。
同族嫌悪とはよく言ったもので、見事に触発されてる。
てなわけで、韓流の波に乗って、井筒和幸、京都を舞台に自らのルーツである在日朝鮮人(井筒は2世じゃなかったか)と日本人の恋とフォークソングと喧嘩の日々を、それなりの予算ふんだくって作り上げた。これがもう、面白い!
洗練されてはいない。時代離れしたGSコンサートを皮切りに、THE60年代を活写!ノスタルジーに浸ることなく青春ど真ん中で突っ走る登場人物たちの素晴らしさ!
正直、見直した。これ、最高傑作違うか?これ以上の映画、井筒、撮れないだろう。
井筒「監督」復活の祝砲!敬礼!沢尻エリカ萌え!文句なしの★★★★★!