最近買ったコミックス - 虚馬ダイアリー

「じゃあ俺も教えておいてやる　お前に欠けている…足りないものだ…何かわかるか？

　"安いプライド"だ　俺はコイツにしがみついてる

　ふっ　ピンとこないか？

　どんな人間でも"安いプライド"があれば"戦える"んだ　何とだって　おまえとだって！！」

　渺茫vs佐伯四郎、渺茫vsジョンス・リー戦収録の第２２巻。
　上の台詞以外にもいいのがあったんだけど、この台詞は特に響くものがあったのであえて。このジョンス・リーの台詞を金次郎が聞いているのが重要、ってのもある。
　マキパパこと佐伯四郎を前菜のように倒す渺茫。

　「どんなやつなら…おまえに勝てる？」

　ジョンス・リー登場。

　新・１位vs旧・１位。再戦。

　
　八極拳士の戦いは、基本的に気と気のぶつかりあいなので、相手の気の打ち消しあいになるのだが、それがもう、プロレス見てるみたいな感動がある。どこまでも打ち合い、どちらかの気と戦意がつきるまでぶつかり合う。そして決して避けない。
　こういうのって、「エアマスター」ではありそうで実はなかった。防御なしの戦い。攻めのみという戦いは。

　本気、そしてその先。ジョンス・リーが極限に研ぎ澄まして挑み、そして敗れる。

　しかもまだ完全に力を出し切ってはいないであろう。まだ暗く深い穴の入り口でしかないのか。渺茫。底が知れない。あるのか底。