エロ本買いに来た？じゃあカモフラでこいつを上に重ねて買っていけ
（銀魂 書店配布用POPより）
ありがとう！「銀魂」！←やったんかいお前。
・カモフラしたコミックス
「DEATH NOTE」２巻（大場つぐみ/小畑健 集英社）
「私も命を賭けた勝負は初めてです
ここに集った命懸けの人間で見せてやりましょうよ 正義は必ず勝つという事を」
これだけの内容をわずか８話で展開させてる力業。本誌連載で読んでる時はキラの側から、詰め将棋のように先を読むゲーム感覚で読んでるのだけど、コミックスで読んでいくとむしろ、月の行いの残酷さがより浮き彫りになる。レイ・ペンバーとその婚約者の末路は、無念の思いが迫る。
「いっぞ捨てちまえば楽になれるんだろうが、どーにもそーゆ気になれねー
荷物がいねーと 歩いててもあんま 面白くなくなっちまったからよー」
幕末のきなくさい話よりも一時の泰平の人情話が染みる、空知英秋のSF風幕末時代劇的ファンタジーコメディ（わかりにくい）。
ボケ属性のツッコミが更なるツッコミを呼ぶ独特の語り口でジャンプでも巻頭カラーを勝ち取るほど人気が出てきたわけだけど、みんな「俺は注目してたもんねー」みたいなことを言い出しかねない状況が、たまらなく不快だ。
だって、俺は読み切りの時から注目してたもんねー（←お前も同じじゃ）。
１巻の「だんでらいおん」に引き続き読み切り「しろくろ」を掲載。読み切りはネームが多いのに読みやすく面白い、という空知先生の魅力が凝縮されている。
ところで、「しろくろ」についての解説の一枚絵を見る限り、女の子を描く技術は格段の進歩を見せてるな。つーか、このとみ子は同じキャラとは思えない。萌える。
「あの光景を二度と見るつもりはない！
今度はこちらが 見せてやる！ホムンクルスは殺す！敵は全て殺す！！」
復活のパピヨン→キャプテンブラボー登場→人間型ホムンクルス登場→斗貴子さん修羅化→早坂姉弟登場
テンションが落ちない。通して読むと未整理な部分が出てきてはいるものの、１回１回の瞬発力で勢いを保っている。長期連載で鍛え上げた作家の地力で乗り切った感アリ。４巻ではいよいよ早坂姉弟編が本格始動。斗貴子さんと双璧をなす人気キャラに化ける二人だけに、期待。
ISBN:4107711412「ブレイブ・ストーリー〜新説〜」１巻（宮部みゆき（原案）/小野洋一郎 新潮社）
