「逆転裁判4」雑感
購入してから、仕事以外では最優先事項。で、無事クリア。
それほどは詰まらなかったんだけど、新システム・「みぬき」システムで詰まったところが2カ所ほど。あと、今後、最終話で出てきた●●●●システムは斬新だったんで、なんらかの形で再登場もありうるのかな、と。
とにかく印象深かったのは第1話の衝撃。
「あるまじきッ!」な勢いで、もうわしづかみですわ。とにかく、新シリーズのつかみとしては最高でしたね。その代わり、逆転シリーズの第1話とは思えないほど長かったけど。
つーか、第2話での、新ヒロイン・みぬきちゃんの自己紹介もショーゲキでしたが。「エンゲージ!」「リング!」*1みたいな感じで、「●●●!みぬき!」というリアクションをしてしまった。なるほど。フルネームが伏せられてたわけだよな。
いつもながらに素晴らしい、漫画的な見た目の中にありありとした魂を感じさせるキャラ造形の巧みさや、第1話からの伏線が、第3話→最終話へと物語がキレーにつながるあたりはさすがにタクシュー神の筆力健在なり、を思わせるのですが、今回は「4」以降も物語は続く、という前提で多くの伏線を残したまま物語が終わった感じもあって、いつもの「これが最後だ!」的な若さがかげりを見せて、やや「守り」の部分も透けて見えてしまったのは、惜しいところか。
ただ、「ナルホド」くんから「オドロキ」くんへのバトンタッチ、という「世代交代」の物語という側面を考えれば非常に良く出来ているわけで、細かい不満もやむを得ない部分でもあるだろう。「オドロキくん」単体の物語が始まるのはこれから、なんでしょうな。*2
それにしても。旧キャラ登場が少ないのは覚悟してましたが、本当に少なかった。すでに再登場が発表されていた「茜」ちゃんも、「ナルホド」くんとの絡みはほとんど無くて、肩すかしを食った感もあり。絞り込むにも程がある!と思いましたが、彼らの登場は「5」以降になるのかな?
とりあえず、「銀縁眼鏡」の人、そして「オドロキ」くん自身の過去や、「あるまじき」人々との因縁がシリーズを貫くバックボーンになるのは間違いなさそう。旧シリーズとの連中とのつながりも完全には切れてなさそうだし、彼らの「その後」や、ナルホドくんの完全復活は「5」以降ということになりそうな。
「2」や「3」ほどの傑作とは思わなかったけれど、確実にあるであろう続編への序章と考えるならば、確実に満足のいく出来映えではありました。シリーズ史上最高傑作が生まれるならば「5」ではないか、と思いを馳せる私でありました、と。