風と共に去（い）ぬ-DOG WITH THE WIND-

　「どうして犬なんて飼ったんだろう。犬なんて大嫌い！」

　「いぬのえいが」を見ました。

　いかにも電通製作らしい、それなりな短編映画集とたかを括って見てたら、最後の一編「ねえ、マリモ」が…凶悪すぎ（註：誉めてます）。これは、犬好きが泣かないわけないだろ！くそう。
　犬童一心監督が関わっていると言うんで、最後の作品がそうかと思ってたら、ぐだぐだな本パートの連作の方が犬童監督で、「マリモ」は真田敦さんというCMディレクター出身の方の作品だった。でも犬童監督の「ジョゼと虎と魚たち」的な感じは、やはり犬童監督を意識した感じはあるなあ。結果オーライか。

　ラストに「マリモ」を持ってきた辺り、「わかってるなあ」って感じ。犬好きがそれなりに笑えて、そしてきっちり泣ける映画できてると思う。（★★★）