虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

 うちの会社でロッカーから財布が盗難される事件が相次いだのだが、その犯人が名乗り出た。犯人はうちの社員だった。懲戒解雇されるところを依願退職扱いにはなったが、実に後味悪い結末。その方は仕事は非常に真面目で信頼されていた方で、衝撃は大きい。

 その人には数千万円の借金があった。おそらく返すために借りる、という悪循環を繰り返す真面目に返済を考える人がはまる最悪のパターンで、返しても焼け石に水の状況。社内の人間からもウン百万の借金があったが、それでも好転しなかったようだ。

 会社も解雇され、30過ぎなので再就職も厳しい。自己破産という手もあるが、それでも来る奴は来るらしい。それでも俺らは何も出来ない。自業自得と言えばそれまでだが、あまりにも厳しい状況は多少の同情を禁じ得ない。


 おそらく最初の借金は微々たるものだったろうに。借金と悪事は割に合わない、という話。