虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

失業手当 不正受給の実態(東京新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20040622/mng_____tokuho__000.shtml


 東京労働局職業安定部の担当者によれば、局管内ではここ数年、毎年二億円から二億五千万円にも上る不正受給がある。「悪意の大小があり、多くは制度の無知からくる不正」という。

 だが、男性の会社名が利用されたケースは、明らかに悪意があり、場合によっては刑法の詐欺罪にも問われる行為だ。同局担当者は明言を避けたが、今回のケースについて、調査を進めているもようだ。

 こういう詐欺行為のせいでこの良心的制度が失われることにでもなったらどうするんだ。こういう国民にとっての生命線の一つを断ち切るような真似は許せない。


 先の東京労働局関係者は、実態を吐露する。「各安定所の職員は少ない。そもそも申告に基づき給付するのが仕事。各安定所に、給付調査官が一人か二人いて、疑問のある場合、出向いたりして調査しているが、すべてを見きれないのが現状だ。事業主と労働者側が結託している場合は確認を取るのは難しい。安定所は摘発機関ではない」と台所事情を話す。

 確かに摘発は仕事じゃない。ただでさえ予算を喰う制度だから、摘発に手間と予算を割くことができない。この犯罪はあまりにも卑劣だ。