虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

ウソだらけのイラク・年金なぜ国民は怒らないのか(東京新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20040606/mng_____tokuho__000.shtml



「一昔前なら政権は倒れている」。昨今、そんな識者コメントが珍しくない。イラク戦争年金問題などをめぐり、新聞には「ウソ」や「詭弁(きべん)」の活字が踊る。教育現場に代表される右傾化も加速の一途だ。しかし、小泉政権の支持率は落ちるどころか「高値安定」の気配だ。国民はなぜ、怒らないのか

 本当だよ。なんであれだけ、小泉首相が盗人たけだけしい真似をテレビで行ってても平気でいられるわけ?と本当に思うよ。昔だったら右翼の幹部に10回くらい襲われるね。今の年金改悪に賛成しちまうような一部の国民は、何も考えずにお上の言う言葉を頭素通りさせてるとしか思えない。強きを助け、弱きをくじくのが今の国民だよ、本当。


「戦時中の言論人、清沢洌(きよし)は『暗黒日記』で、空襲に襲われ始めた一九四五年一月になってようやく戦争を意識したと書いている。自分が被害を受けるまで気づかない、という点が驚きだ。でも、こうした自分さえよければ、という生活保守主義はいまも変わらない。敗戦は民主主義と平和憲法をもたらしたが、この国の“地金(本性)”に本質的な変化はなかった」

 「地金が露出したのは国民」とはっきり指摘するのが、東京都立大の宮台真司助教授だ。

 納得させられたのはこれ。結局、国内で人死にが出たり、てめえが老人になるまで、多くの国民にとってはイラクで流される血も、官僚がじゃぶじゃぶ使う横領まがいの金も、「幻影」でしかないのだ。


 高橋氏は「戦争ができる国造り」と危険視する。その一方で、宮台氏はこうした管理統制が本来的な右翼思想とは別だと皮肉る。
「日本での右翼の始まりは現在とは逆。政府の欧化に対する民権を掲げた反体制運動だった。だから、米国に追随一方の国賊政治家なんかは討たれる。(愛国心を推奨する)ラジオ番組で河村(建夫)文科相に会った際、『これからは愛国ゆえの謀反を堂々と教えてくれるんですね』と話しかけたら凍りついていた(笑い)。いまの愛国心教育は、愛国とは名ばかりの政府への服従強制策だ」

 反抗しない人間など、奴隷と同じだ。反抗せずに自由を獲得できると思っているのが、いまの日本国民だ。おめでたすぎる。