虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

 「逆転裁判/蘇る逆転」クリア。新エピソードは「2」での御剣検事失踪に関するエピソードなので、今回の真の主役は彼。なので成歩堂くんは今回ちょっと蚊帳の外。警察局と検事局という組織同士の軋轢が重要な要素として組み込まれ、依頼人が常に自らの有罪を主張して成歩堂から距離を取っていることもあり、依頼人を信じきるなるほどくん本来のスタンスからもちょっと外れてしまっている。そのせいか、のるかそるか!というヒリヒリとした、「逆転裁判」本来の熱さはちょっと低め。その分巧舟氏の語りの技量で盛り上げている感じ。序盤から中盤はそんな力業頼みなのだけど、物語の焦点が見えてくる終盤あたりから、ようやく逆転裁判らしさが出てくる。そこで発覚する真相は結構苦いけれど。


 新システムの指紋検出や、ルミノール反応試験なんかはなかなか面白い。証拠を調べたり、ムービーによる証拠提示を迫られる場面もあり、なかなか一筋縄ではいかなくなってきている(実際ちょっと詰まったりした。)色んな意味で「逆転裁判」の新たなる可能性を感じさせる一作ではありました。「逆転裁判ファン」は試してみる価値ありであります。




「逆転裁判 蘇る逆転」
(AA)