今度の参院選の「真の」争点。
参院選が近づいている。
俺はこの選挙、はなから野党に勝ち目はないと見ている。民主党は勝てない。結果はなんとなく見えている。
俺の予想はこうだ。
民主党大きく後退、社・共議席減、そして自・公が議席を増やす。
そしてたぶん、それは大きく違わない気がしている。
それは小泉首相への国民の側の「寛大」さ。そして右傾化へ反発するどころか、それをよしとする国民がいつの間にやら増えていることだ。それほどまでに「ミギヘナラエ」と言われれば「ミギ」を向くことに疑問を持たない国民が増えた、という実感があるからだ。
今度の参院選は、小泉政権、ひいては右傾化をたどる日本政府への信任を問う選挙…だと俺は思っていた。
なぜ「過去形」かと言えば、今はちょっと違う見方をしているからだ。いや、その争点自体が間違いだとは思わないのだけれど、小泉政権が存続することである恐るべき懸念が出てきたからだ。
今度の選挙は、日本の「ある大オチ」への壮大な伏線に思えてきたのだ。
その大オチとは…「創価学会政権成立」である。
何を馬鹿な、という人がいるかもしれない。でも俺は、今度の選挙の結果次第ではかなり現実味を帯びてくる気がしている。公明党は決して「自民政権のコバンザメ」ではないのだ。
根拠はある。ざっと挙げていこう。
1・与党・公明党。
公明党は与党であるので、当然政権内での政治活動は民主党よりも実績を積み重ねやすい。さらに実績を重ねながら、彼らは「自民党のブレーキ役」を自認し、それを大きな売りにしている。
そしてそれは「自民党には票を入れたくないが、民主党では心許ない」という無党派層の受け皿として、実に有効なキャッチフレーズと言えるだろう。
そもそも公明党が政権に入っていることが大きな布石だ。二大政党制において、政権を決めるのは実は二大政党ではない!という事実を国民は失念、もしくは知らないのではあるまいか。
決めるのは第3の党。公明党がどちらと組みたいかで決まる。
さらに。小選挙区制は一つの選挙区で一人の候補者を選挙で決定する方式である。たとえばひとり候補者が圧倒的な得票を獲得しているならば、創価学会票はさして大きな圧力にはなり得ないが、ふたり、もしくはそれ以上の候補が僅差で混戦になった場合、創価学会票は大きな力となる。
自民党は現在公明党≒創価学会と協力関係にある。自民党が単独過半数越えようが越えまいが、創価学会の協力は必要不可欠となってくる。
今年の国会は最悪だった。はっきり言って見るに耐えない。
自公連立与党は、十分な国会審議を行うことなく、数々の政府提出法案を強引に成立させた。焦点 の年金改革法は国民の3分の2の反対を無視して成立させた。金融強化法は参院の委員会審議を中断して本会議で強引に成立させ た。
さらに年金未納によるドタバタは見苦しさに拍車をかけた。さらに小泉首相のパフォーマンス政治がさらなる政治不信を招く危険性すらある。
こういう国会、そして政治のあとの有権者の投票への出足は鈍り、そしてその結果、待っているのは低投票率選挙と、躍進して高笑いする公明党である。
今回の選挙ではまだ、劇的には創価学会の力は見えないであろうが、低投票率によって公明党が大勝することにでもなったら、創価学会は急激に発言権を増すことになる。
今年の真の争点。それは
対応策。
投票に行き小泉政権に拒絶の意志を示す。
それしかない。