2014年に見て「良かったな」と思った映画から10本を選んでみる。

toshi202014-12-20





 どうもです。気がつけば年末です。


 てなわけで、今年見た映画の中から「良かったな」とおもうものを10本選んでみました。今年もいい映画との出会いがありました。とにかく楽しい映画が次から次へと出てきて、もっともっと選びたいのですが、その中から、泣く泣く削りながら10本選んでみました。あの映画がない、この映画がない、という思いもおありでしょうが、それも含めてしばしお付き合いくだされば幸いです。


では行きます。

10位「舞妓はレディ」

感想:マイコ16歳 「舞妓はレディ」 - 虚馬ダイアリー


 大好きです。この映画はとにかく主演の上白石萌音ちゃんに尽きます。少女が舞妓として七転八倒しながら成長していく物語に、ひとりの女の子が女優として開花していく姿が見事にシンクロする構成が素晴らしく、彼女が舞妓としてデビューする頃にはすっかり魅せられていました。

9位「オール・ユー・ニード・イズ・キル

感想:動け、死ね、甦れ!「オール・ユー・ニード・イズ・キル」 - 虚馬ダイアリー



 侵略に特化した生物との戦争。主人公は「戦って、死んで、生き返る」。このシンプルな設定をとことんまでしゃぶりつくしてみせた貪欲な物語力の脚本と、圧倒的なスピード感の演出。トム・クルーズ主演作としても、「らしくない」ヘタレなキャラが次第に戦士としてのスキルをばんばん上げて本来のトム・クルーズのイメージに近づいていくという流れが面白く、たどりつくエンディングもまさに王道でありながらウェットすぎないところもいい。とにかく娯楽作としてシンプルに完成されている作品だと思います。

8位「ラッシュ/プライドと友情」

感想:永遠のF「ラッシュ/プライドと友情」 - 虚馬ダイアリー


 往年のF1ドライバー、ニキ・ラウダジェームズ・ハントとのライバルとしての確執と絆を描いたドラマ。クリス・ヘムズワースの小憎らしいほどの豪放磊落キャラの魅力と、数々の傑作を放ってきたロン・ハワードの演出も盤石の力強さで、王道の物語を堂々と語りきった点に関して、一頭地を抜いていると思います。とにかくアカデミー賞関連の傑作群よりも、俺は本作が好きですね。

7位「WOOD JOB!(ウッジョブ) 神去なあなあ日常

感想:今日もお山がきれいや。「WOOD JOB! 神去なあなあ日常」 - 虚馬ダイアリー

 なよなよへなへなした根性で林業の世界に飛び込んでしまった都会生まれの少年の冒険。過去の100年を切り、未来の100年を植え、育てる。林業への圧倒的敬意を一人の少年の目を通して「画」としてきちんと切り取ってみせた。矢口史靖監督は「ハッピーフライト」以後めきめきと演出力を上げてきていて、本ブログでも前作「ロボジー」をベストに入れるなど贔屓してきましたが、本作はついにひとつの到達点へと至っていると思います。間違いなく最高傑作だと思います。

6位「イントゥ・ザ・ストーム」(4DX版)

感想:巻き込まれろA・RA・SHI 「イントゥ・ザ・ストーム」 - 虚馬ダイアリー



 巨大竜巻に襲われた街の人々の目を通して、竜巻の怪物ぶりを描き出す天変地異体感アトラクション映画。
 4DXという上映方式がありましてですね。詳しくは動画を見て頂きたいんですが。

 とにかく映画の出来映えもさることながら、それに遭わせて、席が動き、煙・光・水が効果的に連動し、見ている間中の没入感が凄いことになってしまいまして。作品と上映方式との相性がばっちりすぎて、忘れられない映画体験となりました。また機会があれば4DXで体感したい所存であります。

5位「アクト・オブ・キリング

感想:業が詰まった沼の中で 「アクト・オブ・キリング」 - 虚馬ダイアリー


 かつて大量虐殺に関わった男達が殺人を「再演」することで自らの行いに向き合い始めるドキュメンタリー。殺人者たちの記憶の沼から殺人の記憶を呼び戻すことで、彼らはその記憶にどう向き合うのか。人の中に眠る暴力性は誰にでもあり、それはあなたとも決して無縁では無いことを観客に突きつける、この映画の衝撃度はとにかく一度、映画ファンであるなしを問わず見ておくべき映画だと思います。

4位「新しき世界」

新しき世界 [Blu-ray]

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感想:闇より昏いその先へ「新しき世界」 - 虚馬ダイアリー


 香港映画の歴史を塗り替えた「インファナル・アフェア」シリーズの傍流というべき「潜入捜査もの」でありながら、主人公が警察官としての使命とヤクザとして生きた人生の中で生まれた絆の狭間で苦悩し、もがき苦しみながらたどり着く、その結末は未だ忘れがたい余韻を残す。苛烈な潜入捜査の果てに見る主人公の風景を一度ご覧いただきたい。

3位「ジャージー・ボーイズ

感想:ジャージー節だよ人生は 「ジャージー・ボーイズ」 - 虚馬ダイアリー
 もはや巨匠となったクリント・イーストウッド監督が、フォー・シーズンズの栄枯盛衰を描いた大ヒットブロードウェイミュージカルをどう料理したのか。とにかくオトナの余裕すら感じさせるそのさじ加減が絶妙で何度見ても心震える。メンバーの確執や浮き沈みのある人生の果てにフランキー・ヴァリが至る境地は、イーストウッドが老境に至り見ている風景と重ね合わせているようにも見え、それが余計にクライマックスのダンスシーンに、至福の多幸感をもたらしていると思います。大好きです!

2位「テロ,ライブ」

テロ, ライブ [DVD]

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感想:そのテロルは生きている。「テロ,ライブ」 - 虚馬ダイアリー


 今年の後半にかけて、韓国発のサスペンス映画やアクション映画の傑作・秀作が大挙して上映され嬉しい悲鳴をあげたものですが、その中でもこの映画の登場は衝撃でした。現在進行形でテロが起こったと時に、テロリストからの電話をたまたま受け取っていた元アンカーマンが、野心を秘めてその電話のやりとりを生放送するというアイデアもさることながら、ハ・ジョンウ演じる主人公の目線に特化し、刻一刻と変化する状況を丁寧に描きながら、主人公がその状況に翻弄される様々な顔を見せる姿を見事に描き出し、そして主人公が最後に行う決断までを一気呵成に魅せきった傑作を、新人監督が撮ってしまう。韓国映画の才能の豊穣さには驚かされるばかりです。


 

1位「ミスターGO!」

ミスターGO! [Blu-ray]

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感想:野球獣の詩 「ミスターGO!」 - 虚馬ダイアリー


 私は思います。今年はGの年であると。


 2014年。思い返せば様々な傑作、話題作にGが付いた年であります。「ゴジラ」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「ゴーン・ガール」。しかしなんと言っても私にとって2014年は・・・


 「ゴリラ」のGの年なのです!!
 はい!というわけで本ブログの第1位は「ミスターGO!」であります。「ゴリラが!プロ野球で!ホームランを!打つ!」こんな思いつきのようなアイデアを映画として具現化するために、手間と暇と才能をとことんつぎ込み、画として完璧に作り上げ、そして韓国・中国、そして日本球界まで巻き込んだ見事な娯楽映画として完成してみせたこの映画の作り手に対し、私は尊敬の念を禁じ得ません。日中韓の3カ国語が入り乱れるコメディにも関わらず2D吹き替え版でしか公開されない不幸もありましたが、それにしてもあまりの不入りで東京ではあっという間に打ち切りとなり、話題にすらならなかったことは本当に残念なことです。
 様々な傑作が公開された2014年のランキングにあえてこの映画を1位にしたのはとにかく義務感であります。「ミスターGO!」を1位にするような映画ブロガーは私しかいないであろうという。しかし、この傑作がたんなる「興業に失敗した映画」として埋没していくことには耐えられないのです。こういう映画を心から楽しめなくなったら、私は映画ファンをやめるしかありません。


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 結局吹き替え版が劇場公開されなかったので、字幕版をみるために大阪でのイベント上映まで日帰りで行くくらい、私は「ミスターGO!」が大好きです。香港盤Blu-rayを繰り返し見るくらい大好きですし、もちろん日本版BDも買います。
 何度も本ブログで書いてますが、もしも願いがかなうならば、でっかいスクリーンで字幕版3Dが見てみたいのです。ドルビーアトモスにも対応してるんだぜ!出来ることならば、TOHOシネマズのTCXで見てみたい!と声高に叫んでこのエントリを締めくくりたいと思います。お付き合い頂きありがとうございました。
 来年もこんな感じですが、よろしくお願いいたします。皆様、良いお年を。