虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

2007年総評


 今年の(映画館での)鑑賞本数:120本強くらいかな。去年より若干減った感じですが。



 ここんところ、映画業界をネガティブに見る論調の話題ばっかり見てるせいか、「あー今年は凶作だったのかなー」という気分で選びはじめたのですが、やってみると「今年、けっこういい映画あったじゃん」ということで、去年ほどではないけれど、選考に苦労する結果となりました。
 でまあ、ことしも自分の映画の価値判断基準である「この映画好きっす!」と「この映画すげえっす!」の2つを基準としたランキング、「すげえ」ランキング20本、「好き」ランキング20本を選定し、それをポイント制でかけあわせ、さらに各賞(この映画のキャラ大好きだからおまけっす!)をポイントを加点するシステムで「個人的ランキング」を作成いたしました。この独自システムで選びはじめて今年で5回目ですね。映画の完成度だけではなく、個人的な思い入れも加味されてそれが反映されるので、意外性もあって個人的に非常に気に入ってます。だれか真似してくれても一向にかまいません。お金も取りません<当たり前だ。


 というわけで1位は「ボーン・アルティメイタム」の圧勝。思い返してみれば一昨年のこのランキングでもボーンが1位でしたが、このときは映画ベストにこの作品を挙げる人は非常に少なかった。俺か伊藤さんくらいじゃなかったかな?それが今年にはいってから、このシリーズの株が急上昇。この映画が多くの映画ファンに傑作シリーズとして認知されたことは、一ファンとしても非常にうれしいです。ちなみに、グリーングラス監督作は3年連続で私のランキングに入っています。もはや俺の中では、若き巨匠、くらいの評価です。
 以下1作ずつコメント。


1位「ボーン・アルティメイタム」・・・上記のとおり。文句なし。40ポイントの大台はこのランキング初。
2位「グラインドハウス」・・・私は断然「デスプルーフ」(USA版)派です。絶頂のまま終わるラストは映画を見る喜びを久々に味あわせてくれました。正直「デスプルーフ」がなければ、ここまで評価はしてません。
3位「デジャヴ」・・・思い入れナンバー1作品。超好き。映画としての完成度が、映画のすべてはない、という好例。
4位「アポカリプト」・・・大好きな作品、というわけではないけれど、映画としての力に圧倒された。
5位「腑抜け〜」・・・このランキングの意外性を発揮で5位。「すげえ」映画で「好き」な映画って、個人的にとても重要なのです。
6位「善き人のためのソナタ」・・・映画としての完成度もさることながら思い入れの強さでランクイン。個人的共感度ナンバー1映画です。
7位「今宵、フィッツジェラルド劇場で」・・・思い入れが強い理由は感想の方を参照。人も映画も出会うタイミングが大事よね。
8位「ゾディアック」・・・今年の映画でかなり重要な1本として挙げられるべき映画だと思う。フィンチャー復活の祝砲。
9位・10位・・・この2本が同ポイントで並んだのはまったくの偶然ですが、個人的には今年のアニメ映画を代表する2本だと思うので、それもよきかな、と思います。「レミー」超好き、「クゥ」は超スゲエ、というのが私の大雑把な評価です。



 ワースト。


 正直言えばひどい!と思う映画はいくつかあったし、挙げようとすれば挙げられるんですが、世の中のネガティブな論調自体、見ているとクサクサしていやな気分になるし、いやなことは忘れるのが一番だと思うので、挙げません。


 というわけで、今年もなし!来年の映画制作者の方々の奮起に期待しております。がんばれ!日本映画!<なぜ日本限定。