虚馬ダイアリー

「窓の外」のブログ

2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「サウルの息子」

原題:Saul fia 監督:ネメシュ・ラースロー 脚本:ネメシュ・ラースロー/クララ・ロワイエ 第二次世界大戦中のナチス・ドイツがユダヤ人などに対して組織的に行った大量虐殺、つまり、ホロコーストについての映画、である。のだが。 これがまたなんというか…

「白鯨との闘い」

原題:In the Heart of the Sea 監督:ロン・ハワード 脚本:チャールズ・レーヴィット とある捕鯨する男たちについての映画である。 日本では、鯨と言えば一匹取ればその村で1年暮らせるほどで「使えないところはない」と言われるほど、あらゆる用途にしよ…

「パディントン」

原題:Paddington 監督:ポール・キング 原作:マイケル・ボンド 脚本:ハーミッシュ・マッコール/ポール・キング 生きているというのは不思議なことである。なぜ自分はここにいるのか。考えを巡らせてみてもわからない。それはもう巡り合わせとしか謂いよう…

「ブリッジ・オブ・スパイ」

原題:Bridge of Spies 監督:スティーヴン・スピルバーグ 脚本 :マット・チャーマン/イーサン・コーエン/ジョエル・コーエン 「鏡に映った己」を見る。その行為は年齢を負うごとに残酷になっていくものだ。 その姿を淡々と見つめ、丹念に自画像を描いてい…

最近見た老人監督映画あれこれ。

映画監督は50代を過ぎる否応なく老いと死について考えざるを得なくなる。そう言ったのは押井守であったろうか。 基本的に言えば、題材の中に死と生をどう対比させるかということについて、考えざるを得なくなるということらしい。基本的に言えば、同年代の人…